塗り絵ブログ【こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ】風を感じる「小暑」の3候

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大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。

去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。

今回は二十四節気の「小暑」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 表紙
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二十四節気「小暑」

今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。

小暑(7月7日~22日頃)
塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】「小暑」水辺の景色を「三菱色鉛筆888」で爽やかに

『自律神経を整えるぬり絵  日本の二十四節気をぬる』より「小暑」

【小暑/初候】温風至る

温風至る」はこの本では「おんぷういたる」とフリガナがありますが、「あつかぜいたる」と読むこともあります。読んで字のごとく、夏のあたたかい風が吹く頃です。

風鈴、七夕の笹飾り、吹き流しといった夏の風物詩が描かれています。

温風至る

トンボ色鉛筆で寒色系をメインにして塗りました。吹き流しは白を塗り残す部分があった方が涼しげだったかも。

【小暑/初候】およそ7月7日~11日ごろ
温風至る

差し込む日差しが、じりじりと肌を焼くほどに強くなってきました。沖縄、九州はそろそろ梅雨明け。吹く風も熱を帯び、季節が本格的な夏へと動きはじめます。この頃に吹く南風は「白南風しろはえ」。風鈴や七夕の笹飾り、吹き流しなど、夏の風物詩を趣深く演出します。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

「白南風」という言葉は初耳でした。風鈴を揺らす風は目にも涼しげですね。

『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』「夏至」のページでも風鈴を塗りました。

『自律神経を整えるぬり絵 二十四節気をぬる』より「夏至」

塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】三菱色鉛筆888で作る青空に映える「夏至」

背景を塗らない方が涼し気な感じがしますが、背景があると絵柄の色合いがより映えます。その時々で、仕上げたいイメージに合わせて選択できたらと思います。

【小暑/次候】蓮始めて開く

夏の夜、暗闇の中で蓮のつぼみがゆっくりとほころび、美しい花を咲かせます。 「蓮始めて開くはすはじめてひらく」は、そんな夏の夜の美しい営みを言葉にした七十二候です。

蓮はまだ暗いうちから開きはじめ、昼が過ぎるころには閉じてしまうということをこの本で知りました。

蓮始めて開く

「トンボ色鉛筆」で塗りました。背景の水面を全部塗った『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』の「小暑」に比べて、寂しい感じがしますが涼し気です。

【小暑/次候】およそ7月12~16日ごろ
蓮始めて開く

闇夜の池でひそかに蓮の蕾がほころび始めます。花が完全に開くのは朝6時頃。昼過ぎにはつぼみ、また翌日の深夜から開き始めます。これを3日繰り返し、4日目には花弁が散ります。花は短命なれど、生命力は旺盛。約2000年前の種子が発芽した例もあります。泥から生じながらも美しい花を咲かせる蓮は、仏教における清らかさの象徴です。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がありますね。蓮は水底の地下茎から茎を伸ばし、水面に丸く綺麗な葉を浮かべます。そして、幾重もの花びらを開き、花を咲かせます。

古くに中国から日本にやってきた蓮は、奈良時代には蓮を鑑賞する催しが開かれていたようで、日本人との関わりはとても深い花です。

私が住む奈良県には「ロータスロード」と呼ばれる蓮と仏教を共に堪能できるスポットがあります。ロータスロードとは、とくに蓮の花がうつくしいことで有名な4つのお寺(西大寺、喜光寺、唐招提寺、薬師寺)を繋ぐ道のことをいいます。

こちらは薬師寺の蓮です。

ロータスロード「薬師寺の蓮」

世界遺産の伽藍と共に見る蓮は格別の美しさでした。

「温風至る」と合わせて。
背景を塗り残したので、風を感じるページになりました。毎日暑いですが、夜風が心地良い日はほっとします。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえより「温風至る」と「蓮始めて開く」

それぞれ別の塗り絵ですが、ページで見た時に統一感が出るように雰囲気を合わせるようにしています。

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【小暑/末候】鷹乃学を習う

鷹乃学を習うたかのわざをならう」は、5月〜6月にかけて孵化したタカのヒナが、飛び方を練習するという時季です。巣の中でバタバタしてみたりちょっと冒険してみたりしながら、巣立ちに備えます。

鷹乃学を習う

鳥が好きなので、鷹さんも可愛いなあと飽きることなく、「トンボ色鉛筆」でひたすら緑に塗った葉っぱ。でも完成してみると寂しい感じがして、赤やオレンジで塗っても良かったかもと思いました。

【小暑/末候】およそ7月17日~21日ごろ
鷹乃学を習う

鷹の雛鳥たちが巣立ちの準備を始める頃、本州も梅雨明けし、立秋前の18日間を指す「夏の土用」に入ります。土用といえば「土用の丑の日」。厳しい暑さで夏バテしないよう、鰻を食べて精をつけます。この食習慣が生まれたのは江戸時代。集客を願う鰻屋に、発明家・平賀源内が「土用の丑の日」の看板を掲げたこがはじまりだそうです。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

「土用の丑の日」は平賀源内がはじまりだったんですね。

家で孵化させて育てたセキセイインコが飛ぶ練習をしていたことを思い出しました。鳥たちにとっては飛ぶことは生きて行くうえでとても大切なこと。

いつも見ている「暦生活」さんのサイトに親鳥とともに狩りを習う雛鳥のお話が載っていました。

本来、縄張りを必要とするオオタカが親子で大空を舞うのは、飛ぶ技を学ぶ限られた期間だけです。親から離れていけば、二度と会うことはありません。昔の人は「親子鷹」が空を舞い始めるのを見て、そんな季節が来たことをはっきりと知ることができたでしょう。

七十二候/鷹乃学習 |暦生活

生態系の頂点に立つ猛禽類の鷹ですが、観察されていた巣立った3羽のうち成鳥になったのは1羽とのこと。獲物が少ないと餓死したり、身体が小さいうちはカラスに襲われたりするそうです。

七十二候の「鷹乃学を習う」には、そんな鷹の成長を見守る気持ちが込められているのですね。

使用した大人の塗り絵の本

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)

本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

使用した色鉛筆

トンボ色鉛筆NQ 36色セット

最後までお読み頂きありがとうございす。

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