塗り絵ブログ【こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ】秋の足音が聞こえる「立秋」の3候

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大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。

去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。

今回は二十四節気の「立秋」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 表紙
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二十四節気「立秋」

今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』を塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。

立秋(8月7日~8月21日頃)
塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】「立秋」に咲く花をユニカラーでカラフルに塗る

日本の二十四節気をぬる「立秋」

【立秋/初候】涼風至る

蚊取り線香と斑のある百合が描かれています。

【立秋/初候】涼風至る

夏に咲く百合を調べると、ピンクに赤い斑のある「鹿の子百合」が見つかったので、その配色で。淡く優しい感じにしたかったので「トンボ色鉛筆」で塗りました。

鹿の子百合は、日本では、九州や四国に分布している百合で、花弁がそりかえるような花姿と、花弁に鹿野子模様の斑点があり、下向きに咲く可憐な百合です。百合のなかではやや遅咲きの方で、7月中旬から8月頃に咲きます。

鹿の子百合

【立秋/初候】およそ8月7日~11日ごろ
涼風至るりょうふういたる

一日に最高気温が35℃を超える猛暑日も珍しくないですが、暦の上では秋を迎えます。季節の便りも暑中見舞いから残暑見舞いへ。厳しい暑さが続きますが、朝夕になると心なしか涼しい風が吹くことがあります。夕暮れ時の草むらからは、秋の虫たちの声が。ゆっくりと、しかし確実に、季節が移ろっていきます。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

確かに朝夕に吹く風に秋を感じるようになって来ました。厳しい残暑もあと少しの我慢です。

【立秋/次候】寒蝉鳴く

寒蝉」は「ヒグラシ」と読みます。

夏の間中聞こえてくるセミの声ですが、その種類は季節とともに移り変わります。ヒグラシが「カナカナカナ」と甲高く鳴く声が聞こえたら秋はもうそこまで来ています。

【立秋/次候】寒蝉鳴く

ポリクロモス色鉛筆」で塗りました。小さいサイズの塗り絵ですが、全面を塗ったのでかなり時間がかかりました。

ヒグラシは漢字では「蜩」「日暮し」と書き秋の季語になっています。

「秋蝉」とか「寒蝉」は現在、法師ゼミ(ツクツクボウシ)とヒグラシ、どちらにも使われる季語ですが、時期的に晩夏になってから鳴き始めるのはツクツクボウシですので、本来は法師ゼミをさしていたと思われます。ただ日本人の感性として涼しげで切なく感じるヒグラシも、いつしか秋の季語となり、日本の七十二侯ではヒグラシのルビがついています。

寒蝉鳴 ひぐらしなく|二十四節気と七十二候|暦生活

「涼しげで切なく感じる」というヒグラシの鳴き声にピンと来ずです。注意して聞いてみようと思います。

【立秋/次候】およそ8月12~16日ごろ
寒蝉鳴くひぐらしなく

黄昏時、過ぎゆく夏を惜しむようにヒグラシの鳴き声が響きます。薄暗さも相まって、「カナカナカナ」という声はどこか物悲しげです。この時期、多くの地域で月遅れのお盆を迎えます。迎え火、盆踊り、送り火、灯籠流し。ご先祖様の霊を迎え、もてなし、送り出す、日本古来の年中行事です。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

私が住む夏の奈良の夜を彩る伝統行事「奈良大文字送り火」は、毎年8月15日に開催されています。

奈良大文字送り火
奈良大文字送り火 | 奈良市観光協会サイト

今年ももうそんな季節になったのですね。暑い夏は苦手ですが、夏の終わりを感じるとしみじみします。

【立秋/末候】蒙霧升降す

蒙霧升降す」は「のうむしょうこうす」とふりがなを振ってあるのですが、「蒙霧」だけで使う時は「もうむ」と読み、「もうもうとたちこめる濃い霧」のことを言うようです。七十二候の「蒙霧升降す」は「ふかききりまとう」とも読みます。

【立秋/末候】蒙霧升降す

トンボ色鉛筆」で塗りました。
木と葉っぱが暗くなったので、明るくしようと霧をピンクと黄緑で塗ったら不思議な感じになっちゃいました。でも明るく塗った蝶とバランスが取れて、これはこれで気に入っています。

【立秋/末候】およそ8月17日~22日ごろ
蒙霧升降すのうむしょうこうす

秋の訪れの早い高原や森林では、冷え込んだ朝夕に霧がかかるようになります。気温が急に下がることで空気中の水蒸気が冷え、目に見える水の粒となるのです。「霧」は秋の季語。しっとりとやさしく、初秋に咲くギボウシを包み込みます。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

初秋に咲くという「ギボウシ」を知りませんでした。山間に自生する多年草で、日陰でもよく育つため園芸種としても人気とのことです。

ギボウシ

季節の草花が気になるようになって、よく観察するようになりました。塗り絵って世界を広げてくれますね。

使用した大人の塗り絵の本

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)

本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

使用した色鉛筆

トンボ色鉛筆NQ 36色セット

ポリクロモス色鉛筆60色セット

最後までお読み頂きありがとうございます。

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