大河ドラマ「光る君へ」のタイトルはこの歌から!?【なぞりがき百人一首】57番/紫式部

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大河ドラマ「光る君へ」の放送で和歌ブームが来るかも!?と思っているみくるです。

今回は『なぞりがき百人一首』から57番/紫式部の歌をご紹介します。

紫式部の実名は分かっていませんが、2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」での作中名「まひろ」を、吉高由里子さんが演じられています。

まひろ/紫式部(吉高由里子)
大河ドラマ「光る君へ」公式X

実名が分からないのは、女性の名前を他人が呼ぶのは失礼とされていたためです。
伝わっているのは官位をもらう際に朝廷に届け出た名前です。
紫式部の「式部」は父・藤原為時の官職名の「式部丞」に由来します。

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めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に雲がくれにし 夜半の月かな

百人一首57番の紫式部の歌は、友とのあわただしい再会を月に託して惜しんだ歌です。

なぞりがき百人一首 紫式部

めぐり逢ひて 見しやそれとも
わかぬ間に
雲がくれにし 
夜半よわの月かな
57番/紫式部

(現代語訳)
ようやく会えたのに、貴女かどうか分からない間に帰ってしまわれた。
まるで月が雲に隠れてしまったようでしたよ。

(もう少しゆっくりしていけばよかったのに)

「夜半の月」は、夜から夜中に入る前のちょうどいい時間の月をいいます。

紫式部(生没年不詳)平安中期の女流作家・歌人。漢詩人でもあった越前守・藤原為時の娘。一時父の任官地(越前国)で過ごしたのち山城守・藤原亘孝と結婚、大弐三位(58番)を設けたがまもなく夫と死別。1006年(もしくは1007年)、一条天皇の中宮彰子の女房として出仕。『源氏物語』『紫式部日記』の作者。

恋の歌と思われがちですが、『新古今集』に「幼友達と久しぶりに逢ったが、ほんのわずかの時間しかとれず、月と競うように帰ったので詠んだ」とあります。

雲間にすぐ隠れてしまう月になぞらえ、再会した幼友達とつもる話もできずに帰られてしまった寂しさを詠んだ歌です。

古典まめ知識「源氏物語」の背景

『源氏物語』は54帖の大作ですが、連載小説のように少し書いてはリリースし、それを待ち構えた宮廷人たちがあちこちで盛んに写す、というように読まれました。

藤原道長は、入内させた娘の彰子の元に天皇のお渡りがあるようにと、紫式部を女房にしていち早く『源氏物語』の続きが読めますよ、と天皇をお呼びしたとのエピソードがNHKの「歴史探偵」で紹介されていました。

一条天皇は物語が好きだったそうです。

父・道長は、ちょうど書き始めた『源氏物語』が評判だった紫式部をはじめ、和泉式部(56番)・赤染衛門(59番)・伊勢大輔(61番)など才能豊かな女流歌人を次々と集め、文芸サロンを形成することで、彰子をバックアップしたのです。

古典まめ知識「『源氏物語』の背景」 『なぞりがき百人一首』

まひろを演じられる吉高由里子さんから私がイメージする色は深紅です。
ということで、『万年筆のある毎日』の「白兎」のインクでなぞりました。

使用したガラスペンと万年筆インク

『源氏物語』や『紫式部日記』を知っていればより楽しめる!?

「光る君へ」の第1回のタイトル「約束の月」と、第2回のタイトル「めぐりあい」は、百人一首の歌を連想させます。

第1回でまひろが逃げた小鳥を追って三郎と出会うシーンからは、源氏と紫の君(紫の上)との出会いを思い出しました。

「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを。」

『源氏物語』第5帖「若紫」の一節

父の為時が漢籍が得意なまひろに「お前が男だったらなあ」と言っていたのは、『紫式部日記』の記述によります。

この式部の丞といふ人の、童にて書読みはべりし時、聞き習ひつつ、かの人は遅う読みとり、忘るるところをも、あやしきまでぞ聡くはべりしかば、書に心入れたる親は、「口惜しう。男子にて持たらぬこそ幸ひなかりけれ」とぞつねに嘆かれはべりし。

紫式部日記

「式部の丞といふ人」とあるのは、弟の藤原惟規ふじわらののぶのりのことです。

「光る君へ」でも、勉強が苦手な様子が描かれていますね。

光る君へ「藤原惟規」高杉真宙
大河ドラマ「光る君へ」公式X

まひろの弟 藤原 惟規(ふじわらののぶのり)
高杉 真宙(たかすぎ・まひろ)

まひろ(紫式部)の弟で、幼名は太郎。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されている。のんびり、ひょうひょうとした性格。

【「光る君へ」人物紹介】藤原 惟規 ◆ 高杉 真宙 – 大河ドラマ「光る君へ」 – NHK

このように『源氏物語』や『紫式部日記』などに詳しい人が嬉しくなる仕掛けが散りばめられているようです。

『紫式部日記』はマンガで描かれたこちらの本が面白そうなので読もうと思っています。

新編 人生はあはれなり… 紫式部日記 小迎 裕美子・紫式部 KADOKAWA(2023/1/27)

『源氏物語』の作者が綴る、絶望だらけの平安ライフをコミカライズ!
2015年に刊行された『人生はあはれなり… 紫式部日記』に、新たな描き下ろし16ページと修正を加えた、最新版。
『源氏物語』の作者であり、2024年大河ドラマの主人公でもある紫式部の日記を、コミカライズ。
さぞ、華やかな日常を送っていたのかと思いきや、実際は将来が不安、人目を気にしすぎてつらい、出る杭は打たれるのでできるだけ目立ちたくないなど、現代女性でも共感できる、人間関係、仕事、嫉妬などが綴られている。
この絶望だらけの平安ライフを、人気イラストレーター小迎裕美子がユーモアたっぷりに描く。
テストにも役立つ、『紫式部日記』原文付き!

「新編 人生はあはれなり… 紫式部日記」小迎裕美子 [コミックエッセイ] – KADOKAWA

使用したなぞり書きの本

なぞりがき百人一首 ユーキャン学び出版(2020/10/23)

本の内容についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
堂鳩でなぞる【なぞりがき百人一首】1番/天智天皇【万年筆のある毎日】

使用した万年筆インク

黒を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日

こちらの記事で詳しくご紹介しています。
ガラスペン【黒を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日】レビュー

ガラスペンで愉しむなぞり書き

なぞり書きに使っている万年筆インクなぞり書きの本のまとめページを作っています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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