神社仏閣で見る季節の花が好きなみくるです。歴史を感じる建物との取り合わせや、手入れの行き届いた境内に咲く様子をとりわけ美しく感じます。
今回はお地蔵様とあじさいのお寺、矢田寺をご紹介します。
矢田寺は奈良県大和郡山市に鎮座するお寺で、正式名称を矢田寺金剛山寺といいます。天武天皇勅願の歴史のあるお寺です。
見どころが多くある美しい境内より、今回は見事な「あじさい大庭園」と「あじさい見本園」をご紹介します。
お地蔵様とあじさいのお寺【矢田寺】
境内案内図
山門前の境内案内図です。こちらにも紫陽花が多く植えられていて、境内に入るのが楽しみです。
今回ご紹介する「あじさい大庭園」と「あじさい見本園」は山門より石段を登った先の参道の両側に広がっています。
あじさい大庭園
「あじさい大庭園」の入口です。
矢田寺には約60種、10,000株のあじさいが植えられています。
庭園は回遊式になっています。
水が流れる石段を登ったり下ったり。高低差があるので変化を楽しめます。
両側に様々な種類の色とりどりのあじさいが咲いています。
あじさいは、日本特有の花木です。諸外国にその野生種はなく、 西洋あじさいといわれるものは、江戸後期にシーボルトなどによって欧州へ送られたものが改良されたものです。
5月中旬に咲き始めるツルアジサイから、9月頃に咲く中国のあじさいまで、様々な種類のあじさいが植えられているので、長い期間楽しめます。
まだ蕾のものや満開になったものなど色々とありました。
ハート型のあじさいを見つけました。
大庭園が一望できるテラスです。
今回ご紹介している写真は2024年6月9日に参拝した時のものです。
矢田寺は関西の都市部に比べると1週間~10日ほど花の時期が遅く、6月上旬から7月上旬頃まで、沢山の種類のきれいな花をずっと楽しめるそうです。
令和6年のあじさい園の開園は5月25日(土)~6月30日(日)の予定です。
入山料は、大人700円、小学生300円。
矢田寺の公式サイトのブログ(大和のお地蔵様のお寺)で開花状況を都度更新して下さっています。ご確認の上お出かけ下さい。
あじさい見本園
「あじさい見本園」には他では見られない珍しい種類のあじさいが植えられています。
星の雫
佐橋の庄
山あじささい 風我
海峡
ブルーキング
三原八重
他にも撮りきれないほどのあじさいがありました。
頂いた御由緒書きより、矢田寺とあじさいについての部分を引用させて頂きます。
お地蔵様はお釈迦様の入滅後、弥勒菩薩が出られて再び法を説かれるまでの五十六億七千万年の無仏の間、救いのないこの世に出現され、その身を種々の姿に分身し、一心に民衆を救済されるありがたい仏様です。さまざまに色を変えて目を楽しませるあじさいの花はまさにお地蔵様の化身と申せましょう。
矢田寺 御由緒書き
見事なあじさい園にお地蔵様の御心を感じた素晴らしい時間でした。
矢田寺の境内の様子
こちらの記事では矢田寺のお地蔵様がたくさんおられる境内の様子をご紹介しています。あじさい大庭園の他にも見所が多い矢田寺は、ツツジの季節も綺麗でした。
矢田寺へのアクセス
奈良県大和郡山市矢田町3506
広い駐車場が数か所ありますが、あじさいの季節は大変込み合います。
一番麓の駐車場は500円でした。
上の駐車場は700円です。満車でした。
あいにくの雨模様でしたが、待ち行列ができていました。
こちらの記事ではあじさいの名所として知られる奈良県大和高田市の「不動院(大日堂)」をご紹介しています。
最後までお読み頂きありがとうございます。