日本最古の厄除霊場【松尾寺】舎人親王開基の古刹(奈良県大和郡山市)

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産まれも育ちも奈良県のみくるです。県内に多くある古刹を参拝した折に、御由緒などを調べるにつれ古代史や記紀に興味を持つようになりました。

今回は「日本最古の厄除霊場」と称される奈良県大和郡山市の「松尾寺」をご紹介します。

大和郡山市の松尾寺
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「日本最古の厄除霊場」松尾寺

基本情報

松尾寺まつおでらは、奈良県大和郡山市の矢田丘陵の南端近くにある松尾山の中腹に位置する山寺です。

  • 所在地:奈良県大和郡山市山田町683
  • 宗派:真言宗醍醐派
  • 山号:松尾山まつおやままたは補陀洛山ふだらくさん
  • 本尊:千手千眼観世音菩薩
  • 開基:舎人親王
松尾山の中腹に位置する山寺「松尾寺」

御由緒

天武天皇の皇子舎人親王が、勅命による『日本書紀』編纂の折、42歳の厄年であったため、日本書紀の無事完成と厄除けの願をかけて建立されたと伝わる「日本最古の厄除霊場」です。

養老2年(718年)に、舎人親王が松尾山で修行した折、東の山に紫の雲たなびき(瑞雲)、千手千眼観世音菩薩が天降りご出現なされたという縁起(「松尾山縁起」)から、奈良時代には国家隆盛を願うお寺として朝廷の保護を受けました。

平安時代にも国司から寺料として官稲が支給されています。

法隆寺の別院として、また修験道の霊場として栄え、中世には興福寺の支配下にありましたが、近世からは最古の厄除観音の霊場をして信仰を集めて来ました。

境内のご案内

境内図

南惣門を入った所に「松尾寺伽藍図」が設置されていました。

松尾寺の境内図(伽藍図)

松尾寺の公式サイトで、境内図から詳細が確認できます。

北惣門

小泉方面からの参道です。

松尾寺の北惣門

一間の薬医門をくぐると、本堂まで108段の石段が続きます。

松尾寺 北惣門より続く石段

石段の途中に「閼伽井あかい」からの「松尾寺霊泉」があります。

松尾寺霊泉

やまとの水」に選ばれた湧き水です。奈良県では、古くから地域の人々の生活と深く関わり守られてきた清澄な水や、すぐれた水環境を「やまとの水」として選定しています。

やまとの水「松尾寺霊泉」大和郡山市松尾山

閼伽水は仏前にお供えする水のことです。松尾寺では1300年の昔からご本尊の厄除観音様にお供えされてきました。不老長寿、健康のために良いと言われています。

本堂

中世の真言宗本堂の典型的なもので、入母屋造り本瓦葺です。

建武4年(1337年)に再建された中世の大型仏堂の貴重な遺構で、和様を基調とした比較的簡素な建築意匠ではありますが、大仏様の様式も取り入れられ、新和様と呼ばれます。重要文化財に指定されています。

松尾寺の本堂

ご本尊の「木造千手千眼観世音立像」(室町時代)は秘仏で、年に一度11月3日(9:00~16:00)に開扉されます。「厄除け観音」の名前で広く信仰されています。

松尾寺の本堂とカサブランカ

本堂前は「カサブランカ回廊」になっています。

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手水舎

山寺に吹く風が心地よく風鈴を揺らしていました。

松尾寺の手水舎

三重塔

寺伝によると、承和2年(835年)の創建です。

松尾寺の三重塔

明治の再建説もありますが、鬼瓦に正徳3年(1713年)の銘があり、旧材も一部に再用されています。後水尾天皇持仏であった如意輪観世音菩薩が寄進され、祀られています。

松尾寺の三重塔(近景)

松尾山神社

三重塔よりさらに上手に登ると、松尾山神社まつのうさんじんじゃの鳥居が見えて来ます。

松尾山神社の鳥居

緑に包まれた参道を数分登ると松尾山神社の境内です。
松尾山の鎮守の杜【松尾山神社】松尾寺は神仏習合の古刹(奈良県大和郡山市)

鐘楼

古来より「厄除の鐘」として知られます。

松尾寺の鐘楼

自由に撞かせて頂けます。大晦日の「やくよけ除夜祭」には長蛇の列ができるそうです。

松尾寺の鐘楼(厄除の鐘)

神霊石の大岩

本堂背後の磐座です。

神霊石の大岩

この大岩を巡って、西国三十三所松尾山石仏観音(ミニ霊場)があります。

松尾寺の西国三十三所松尾山石仏観音(ミニ霊場)

十三塔

舎人親王の毛骨を納祀したものと伝わります。

松尾寺の十三塔

初層の軸部にウン(阿閦)、タラク(宝生)、キリク(阿弥陀)、アク(不空成就)の金剛界4仏の梵字が刻まれています。
相輪部は伏鉢、請花・九輪・水煙を一石から彫成、南都の十三重塔中でも屈指のものです。

南惣門

法隆寺側からの参道に建つ門で、本瓦葺総檜造の豪華な四脚門です。

松尾寺の南惣門

文久2年(1862年)、興福寺一条院宮により造られたといい、蟇股代わりの彫刻や、腰長押と飛貫の間に風神雷神の浮き彫り彫刻が向かい合いに入り、「雷門」とも呼ばれています。

松尾寺の南惣門(近景)
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松尾寺の御朱印と厄攘

御朱印は2023年8月に参拝した折に頂きました。御本尊さまの御朱印を頂きました。
「厄除大悲殿」と書かれています。大悲殿は観音菩薩様のことです。

松尾寺の御朱印

御朱印をお願いすると七福神堂に入らせて下さいました。説明を聞きながらゆっくりと拝観させて頂けて、豊かな気持ちになりました。

七福神堂に祀られている木造大黒天立像 は、 鎌倉時代作です。後世の福神としての大黒天ではなく、インドの武神マハーカーラの面影を残した厳しい表情の大黒天像で、日本三大黒のひとつとして知られます(需要文化財)。

御朱印と一緒に「厄攘祈願」と書かれた紙を頂きました。
”「日本書紀編纂」舎人親王と歩き続けて1300年。あなたの厄を頂きます”とあります。

厄攘の説明書き

“「厄攘やくじょう」とは、厄を盗むことです。松尾寺は皆様の厄を盗む日本最古の厄除霊場です”
松尾寺にお参りして厄を盗んで頂きました。カサブランカが咲き乱れる善き日に感謝致します。

御朱印は本坊内の七福神堂の横で頂けます。

松尾寺本坊

松尾山神社の御朱印」もこちらで頂けます。

松尾寺へのアクセス

奈良県大和郡山市山田町683

境内自由(入山料無し、お堂の中の拝観は拝観料が必要です)

無料駐車場(普通車約100台、大型車約10台)があります。

松尾寺の駐車場

写真は門前(北惣門前)の駐車場(第一駐車場)の様子です。この上に第二駐車場があります。

詳しくは松尾寺の公式サイトをご覧ください。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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