橿原市の史跡を巡る【大歳神社】で五穀豊穣を祈る~石川池周辺を歩くその6(奈良県)

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マップを見ながら古代の史跡をめぐるのが好きなみくるです。

今回は橿原市観光協会さんの観光パンフレット「橿原まちあるきまっぷ~石川池周辺を歩く」に掲載されている大歳神社おおとしじんじゃをご紹介します。

橿原まちあるきまっぷ~石川池周辺を歩く

橿原市の史跡を巡る【石川池周辺を歩く】橿原神宮前駅~石川池(孝元天皇陵)

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古の神々が宿る静寂の杜「大歳神社」

大歳神社の御由緒

大歳神社(おおとしじんじゃ)は、奈良県橿原市の石川の集落の北東、「大野の丘」の西端に西面して鎮座する式内社です。

創建は明らかではありませんが、平安時代中期以前の創祀と考えられています。

室町時代の文書『和州五郡神社神名帳大略注解』(通称『五郡神社記』)によれば、「逝回郷田口村大野陸田畷」に鎮座するとされ、石河俣合(いしかわのももあい)氏の祖である石川楯(いしかわのたて)が創始したという説もあります。

大歳神社の鳥居

「大野の丘」は蘇我馬子が「大野丘北塔」を建てた場所とも言われ、現在は土壇のみが残り「和田廃寺」と呼ばれています。

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大歳神社の御祭神

大歳神おおとしのかみ大山咋命おおやまくいのみことをお祀りする式内社です。
大歳神は穀物の神様で、大国主神おおくにぬしのかみの国土経営に協力されたと言われています。

『古事記』では、出雲建国の神話に登場します。

有力な片腕である少名毘古那神すくなびこなのかみを失った大国主神が、出雲国の建国と運営のために優秀な人材を求めて祈りを捧げていたときに、それに応じて大年神がはるか海上から光り輝いて現れます。

大年神は、「これまでは御諸山みもろのやま(三輪山のこと)の山上にいたが、これより大和国の青垣山に祀れ」と、大国主神に告げます。そうすれば、一族をあげて力を貸す」というのです。

大年神の一族が国主神を全面的に支え、出雲国はますます豊饒な国となり、盤石の基盤が整っていったとされています。

大山咋命は大歳神の御子で、山野を開き、川を治めて水害から庶民を護る神と言われています。また、酒造りの神様で、日吉神社の祭神でもあります。

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大歳神社の境内の様子

石川池(剣池)の北方にある小さな丘の上に鎮座しています。入口は丘の西麓と南麓の二か所にあり、西麓の方に鳥居が建っています。

大歳神社の鳥居と表参道

石段を上ると拝殿が西向きに建ち、美しく掃き清められていました。

大歳神社の拝殿

拝殿後方の石垣上に本殿や境内社などが建っています。

大歳神社の本殿

西麓の入口の様子です。
鬱蒼とした森の中に石段が伸び、厳かな雰囲気です。

大歳神社の西参道

神社の鎮座する丘陵は古墳ではないかという説もあり、古代の史跡が数多く点在する地域に位置しています。近くには孝元天皇の陵と伝えられる剣池島上陵や、丸山古墳などもあります。

「剣池嶋上陵」は「石川池(剣池)」に半島のように突き出ている古墳で、宮内庁により「劔池嶋上陵つるぎのいけのしまのえのみささぎ」に治定されています。詳細は不明ですが、宮内省のサイトでは「前方後円墳」となっています。

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大歳神社へのアクセス

奈良県橿原市石川町33

こちらの記事で石川池周辺の史跡をまとめてご紹介しています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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