耳成山公園のホテイアオイ~本薬師寺跡で有名な橿原市の隠れた名所(奈良県橿原市)

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生まれも育ちも奈良県で、今は橿原市に住んでいるみくるです。

今回は円錐形の美しい耳成山と水辺の景観が楽しめる耳成山公園ホテイアオイをご紹介します。ご存知の方が少ない穴場スポットです。

耳成山公園のホテイアオイ

ホテイアオイの見頃は、例年8月中旬から9月下旬です。今回ご紹介する写真は2022年9月30に撮影しました。

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耳成山公園のホテイアオイ

耳成山公園と大和三山

ホテイアオイが咲く池のある「耳成山公園」は、大和三山のひとつの耳成山の南西麓にある古池を活かした親水公園です。春は桜の名所として毎年多くの花見客で賑わいます。

桜の季節の耳成山公園

大和三山は、奈良盆地の南端、飛鳥地方にある三つの山(香具山・畝傍山・耳成山)の総称です。大和三山に囲まれた平野部には藤原宮が造営されていました。

藤原宮跡からは、東に香具山(152.4メートル)、西に畝傍山(199.2メートル)、北に耳成山(139.7メートル)の秀麗な山容を眺望できます。

こちらの記事では、持統天皇の有名な歌と合わせて、藤原宮跡から眺望する大和三山をご紹介しています。

畝傍山と耳成山は、瀬戸内火山帯に属する独立した火山でしたが、浸食されて現在のような形になったとみられています。耳成山は円錐形をしているのに対し、畝傍山は裾部が広がっています。

耳成山と桜を映す古池

【橿原の万葉歌碑めぐり】縵児を亡くした悲しみを詠んだ歌(耳成山公園)耳成山の景観と共に

香具山は多武峰から北西に延びる稜線の裾が切り離された端山で、風化と浸食により独立丘陵として残存したものです。

耳成山公園のホテイアオイ

ホテイアオイ(布袋葵)は、湖沼や流れの緩やかな川などの水面に浮かんで生育する水草です。丸く艶のある葉が水面から立ち上がり、青紫の花を咲かせます。

ホテイアオイ

葉柄ようへい(葉と茎を接続している小さな柄状の部分)が丸く膨らんで浮き袋の役目をしていることで、浮き袋の半ばまでが水の中にあります。この浮き袋のような丸い形の葉柄を布袋の膨らんだ腹に見立てて「ホテイアオイ」と呼ばれるようになりました。

耳成山公園のホテイアオイ

古池の水面の四隅を覆うように、浮かんでい咲いている様子がとても綺麗です。

⇩こちらの写真は、2022年10月14日に撮影したものです。藻が大量に発生して水面を覆っていました。

耳成山公園のホテイアオイ

ホテイアオイはまだかろうじて咲いていました。

耳成山公園のホテイアオイ

大量の藻で、耳成山が水面に姿を映す様子が見えないほどでした。

耳成山公園のホテイアオイ

桜並木にも秋の気配。賑わっていた春とは違い、しっとり静かで安らぎます。

秋の耳成山公園
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桜の季節の耳成山公園

読売奈良ライフさんが運営されている、奈良の総合情報サイト「Narakko!」さんが、私がインスグラムに投稿した耳成山の写真を紹介して下さいました。

桜の季節の耳成山公園

畝傍山・天香具山と共に「大和三山」の一つに数えられる耳成山(標高139.2m)の南麓に整備された公園。公園には広場や遊具があり、古池の周りはジョギングコースになっています。

池の北側に桜並木が連なり、南側の池堤からは鮮やかな桜のラインと円錐形の美しい耳成山が望めます。風が穏やかな日は池の水面に映る逆さ耳成山も見られます。

『耳成山公園』(橿原市) | 奈良の地域密着型・総合情報サイト Narakko!(奈良っこ)

桜の季節の耳成山公園の様子は、また別の記事でご紹介します。

本薬師寺跡のホテイアオイ

本薬師寺跡は、橿原市のホテイアオイの名所としてよく知られ、写真愛好家さん方にも人気のスポットです。

本薬師寺跡のホテイアオイ

しかし、残念ながら、2022年度から橿原市は財政難のためホテイアオイの植え付け事業を廃止されました。財政が改善すれば再開を検討したいとされてていますが、めどは立っていないそうです。

令和6年度(2024年)のホテイアオイの植え付け事業が中止になったと、橿原市の公式サイトに記載があります(本薬師寺跡のホテイアオイの植付け事業の中止について)。

ご紹介した写真は2016年9月4日に撮影したものです。

植え付けが再開され、耳成山公園のような美しいホテイアオイが咲く日が来ることを願っています。

本薬師寺跡については、こちらの記事でご紹介しています。

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耳成山公園へのアクセス

奈良県橿原市木原町108

無料駐車場(35台)があります。

耳成山公園の駐車場

こちらの記事では、藤原宮跡周辺を巡るおすすのコースをご紹介しています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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