生まれも育ちも奈良県で、今は橿原市に住んでいるみくるです。
日本で最初で最大の都である藤原京があった橿原市と、推古天皇の即位、大化の改新といった古代日本の中心地であった明日香村が大好きです。
今回は、橿原市と明日香村の歴史や風土や文化などについて深く学べる「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」についてご紹介します。
第2回検定が、令和6年(2024年)12月14日(土)に実施されます。
飛鳥・藤原まるごと博物館検定
飛鳥・藤原まるごと博物館検定とは
奈良県高市郡明日香村・橿原市・桜井市などにまたがる飛鳥・藤原の地は、わが国の律令国家体制がはじめて形成された時代の政治の中心地であり、飛鳥・白鳳の文化が花開いた地域です。
この地域に数多く残されている文化資産は、周囲の自然環境と一体となって、古代日本のあり日をしのばせる歴史的風土を形成しています。
「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」は、そんな「飛鳥・藤原の宮都」の魅力について深く理解してもらおうと、古都飛鳥保存財団さんが実施されているご当地検定です。
この地域全体が、博物館に保管された文化資産とは異なる国民的資産であることから、「飛鳥・藤原まるごと博物館」の名称となりました。飛鳥・藤原の地は世界遺産登録を目指しています。
こちらの記事で、今年(2023年)の2月10日に実施された、第1回「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」の実施要項についてご紹介しています。
第1回 飛鳥・藤原まるごと博物館検定
大好きな飛鳥・藤原の地について深く学べる機会を得られることが嬉しくて、第1回「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」を受験しました。
公式テキストブックと、試験終了後に頂いた記念品のクリアファイルと缶バッチです。
こちらの記事で受験を終えての感想と、試験内容及び学習のポイントについてお知らせしています。
祝合格!【飛鳥・藤原まるごと博物館検定】(初級編)
第1回の試験ということで、過去問題がなく十分に対策できているか不安でしたが、無事合格できました。
こちらの記事で、受験者数や平均点などの試験結果のご紹介と、私が間違った問題の解説をしています。
功を奏した「飛鳥学冠位叙任試験」から予想しての学習
過去問題などな無い中、初級編の出題範囲と程度はどの程度なのか分からず不安に感じました。
程度・内容は
公式テキストの中から概ね90%以上を出題
※出題レベルの参考としては、「飛鳥学冠位叙任試験」入門編の過去問題をご確認ください。
【令和6年2月10日(土)開催】「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定 – 公益財団法人 古都飛鳥保存財団
ということなので、「古都飛鳥保存財団」さんのサイトで公開されている「飛鳥学冠位叙任試験」入門編に目を通して試験に挑みました。
➡「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定 – 公益財団法人 古都飛鳥保存財団
公開されている8回分全てに目を通すと、繰り返し出題されている問題が多くあることに気が付いたので、その部分を重点的に勉強しました。
繰り返し出題されているのは、例えば次のような問題です。
- 昭和62年に雷丘東方遺跡で発見された墨書土器に書かれていた宮の名前は?
- 大和三山のうちで標高が一番低い山は?
- 「大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ」とうたわれ称えられる天皇は?
- 石舞台古墳の被葬者として、有力な人物はだれか?
- 上ツ道、中ツ道、下ツ道、山の辺の道、一番東側を通るのは?
- 奈良県高市郡志料によれば、亀石が西面するとこの一帯がどうなるとされているか?
- 重要文化財須弥山石は明治35年にどこから出土したのか?
- 草壁皇子の宮があったとみられる場所は、万葉集においてどのように詠まれているか?
- 飛鳥大仏で有名な飛鳥寺、創建時の伽藍は一塔〇金堂です。〇に入るのは?
地理的な問題や、伽藍配置を問う問題を苦手に感じました。
「亀石が西面するとこの一帯がどうなるか」というような、伝承に関する問題もよく出題されていました。
地理的な問題の対策には、観光案内所などで頂ける観光パンフレットや、各所に設置されている絵地図が役立ちました。
➡飛鳥時代はここから始まった!【推古天皇の豊浦宮】豊浦寺跡(向原寺)
伽藍配置を問う問題の対策には、公式ガイドブックに豊富に掲載されている図や、博物館などに設置されている模型などをよく見たことが役立ちました。
➡橿原市の史跡を巡る【橿原市藤原京資料室】圧巻の巨大模型で藤原京を学ぶ~藤原宮跡周辺を歩くその5
第2回 飛鳥・藤原まるごと博物館検定
実施要項
第2回 飛鳥・藤原まるごと博物館検定が令和6年(2024年)12月14日(土)に実施されます。
今年2月の第1回検定は初級編のみの実施でした。274人が受検、235人が合格されました。合格率は85.7%でした。
第2回は初級編と、第1回初級編合格者を対象にした中級編が行われます。
申込締切日は10月31日ですが、飛鳥・藤原会場の残席わずかとなっていますので、当会場をご希望の方はお早めにお申し込み下さい。
実施要項について詳しくは、古都飛鳥保存財団さんの公式サイトでご確認下さい((申込受付中)第2回「飛鳥・藤原まるごと博物館」検定【令和6年12月14日(土)開催】)。申込もこちらのサイトから行えます。
初級編
出題範囲
飛鳥・藤原に関連する文化資産、歴史的風土及びその歴史的背景、万葉集など関連する文学、地名及び伝承や民俗行事、関連する法令や制度(世界遺産登録制度を含む)、その他
程度・内容
飛鳥・藤原に関連する文化観光資源及びその歴史的背景などについて基本的な知識レベル
公式テキストの中から概ね90%以上を出題
出題数
マークシート方式(4者択一) 70問以内
うち 公開特別テーマ「蘇我三代とその時代」 7問
合格基準
マークシート択一式で、60%以上の正解をもって合格
中級編
出題範囲
飛鳥・藤原に関連する文化資産、歴史的風土及びその歴史的背景、万葉集など関連する文学、地名及び伝承や民俗行事、関連する法令や制度(世界遺産登録制度を含む)、その他
程度・内容
飛鳥・藤原に関連する文化観光資源及びその歴史的背景などについて高度な知識レベル
公式テキストの中から概ね70%以上を出題
出題数
マークシート方式(4者択一) 100問以内
合格基準
マークシート択一式で、70%以上の正解をもって合格
飛鳥・藤原まるごと博物館検定 公式テキストブック
「飛鳥・藤原まるごと博物館検定公式テキストブック」は、全国の書店のほか、Amazonや楽天市場などでも販売されています。
木下正史/監修 公益財団法人 古都飛鳥保存財団/編
ISBN:978-4-473-04555-3
発売日:2023/10/4
A5判 並製 488頁(カラー56頁)
世界遺産登録をめざす「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」や価値ある文化資源を持つ飛鳥・藤原地域の理解を深めるために実施する「飛鳥・藤原まるごと博物館検定」の公式テキストブック。「飛鳥・藤原地域の概説」「歴史と古代の国際交流」「飛鳥・藤原地域の文化財」「『万葉集』をはじめとする文学」ほか7章で構成します。飛鳥・藤原地域の各分野の詳細な情報を網羅しており、「日本人の心のふるさと」と呼ばれる同地域を知るための読みものとしても楽しめます。
飛鳥・藤原まるごと博物館検定公式テキストブック |淡交社
公式テキストブックは、487ページもある充実の内容で、飛鳥・藤原の地について詳細に書かれているので、試験が終わったあとも、読みものとして、また観光ガイドとして役立っています。
体系的に学べたことで理解が深まりました。
中級編の合格を目指して
初級編の対策
初級編は、第1回問題と、「飛鳥学冠位叙任試験」入門編の過去問題を解くのが一番の試験対策になります。
➡目指せ!飛鳥・藤原マスター【飛鳥・藤原まるごと博物館検定】受験を終えての感想と学習のポイント
公式テキストブックは、最初は難しく感じましたが、読みものとしても面白く、一度目を通すだけでも、知識を増やして整理することができました。
殆どの漢字にフリガナがついているのと、索引が細かく設けられているのも、大変役立ちました。
第1回試験の合格率は、85.7%でしたので、難易度は易しいと言えるでしょう。どなたでも十分合格が狙える試験ですので、ぜひ受験されて、飛鳥・藤原の地の知識を深められて下さい。
中級編の対策
公式テキストの中から概ね70%以上が出題され、70%以上の正解をもって合格なので、まずは公式テキストを読み返すことから始めています。
さらに、初級編での対策と同じように、「飛鳥学冠位叙任試験」中級編に繰り返し取り組んで、ポイントを覚えようと思っています。
こちらの記事では、「飛鳥学冠位叙任試験」中級編(平成26年度実施)の問題と解答と解説をご紹介しています。(1~10まで)。
実際に足を運ぶのが一番の対策
「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、実際に足を運んで、自分の目で見て、空気を身体で感じるのが一番の対策となりました。
幸い、私は奈良県橿原市という、まさしく「飛鳥・藤原」の地に住んでいますので、日ごろからその空気を感じることがきます。
当サイトでも、試験に出題される事柄を多くご紹介しています。難しく感じた出土品についても、実際に目で見るのが一番でした。
学習にお役立て頂きたいまとめ記事
周遊にお役立て頂けるようなサイト作りを目指しています。まだまだ途中ですが、作成しているまとめ記事をご紹介します。
橿原市
明日香村
橿原市・明日香村の博物館や資料館
以下は橿原市、明日香村内にある博物館や資料館をご紹介した記事のリンクです。
橿原市内の博物館や資料館
- 橿原市の歴史を体感!【歴史に憩う橿原市博物館】縄文時代から江戸時代までの出土品が間近に
- 何度も行きたい!【奈良県橿原考古学研究所附属博物館】充実の展示内容、無料の施設も豊富
- 橿原市の史跡を巡る【橿原市藤原京資料室】圧巻の巨大模型で藤原京を学ぶ~藤原宮跡周辺を歩くその5
明日香村内の博物館や資料館
- 奈良県立万葉文化館【万葉 恋ものがたり】万葉の時代の恋模様に想いを馳せる(奈良県明日香村)
- 万葉歌碑巡り【犬養万葉記念館】高市皇子の歌と犬養先生の思い【明日香村】
- 飛鳥観光の玄関口【国営飛鳥歴史公園館】概要を掴んで飛鳥めぐりにいざ出発!
まだご紹介できていない博物館があるので、自分の勉強も兼ねて記事にしていこうと思っています。一緒に合格を目指しましょう。
繰り返し出題される『万葉集』についても記事にしています。
最後までお読み頂きありがとうございます。