塗り絵ブログ【こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ】「処暑」の3候

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大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。

去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。

今回は二十四節気の「処暑」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 表紙
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二十四節気「処暑」

今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』を塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。

処暑(8月23日~9月7日頃)
塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】夏祭りの思い出をユニカラーで塗る「処暑」

【処暑/初候】綿柎開く

綿柎開くわたのはなしべひらく」の「柎(はなしべ)」は花のガクのことです。

綿花は7月から8月にかけてムクゲにも似た薄黄色の花をつけ、その後、実を付けます。そして、ガクが開くとふわふわとした繊維があらわれます。

綿花と糸車と綿糸が描かれています。

白いふわふわの綿花に「ポリクロモス色鉛筆」の「コーラル」などで塗った、落ち着いた色合いの綿糸を合わせました。

【処暑/初候】およそ8月23日~27日ごろ
綿柎開くわたのはなしべひらく

「はなしべ」とは、花のガクのこと。綿花は7月から8月にかけてムクゲにも似た黄緑色のはなをつけ、その後、実をつけます。そしてガクが開き、実がはじけると、なかからふわふわとした繊維があらわれるのです。この繊維を紡いだものが綿糸。綿糸を織れば木綿となります。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

木綿は明治までは100%の自給率でしたが、現在はほぼ1パーセント以下。私たちが身につけている木綿はほぼ輸入品です。

明治までは100%の自給率!
七十二候になるのだから綿花は身近な作物だったんですね。

私が生まれ育った奈良県大和高田市には、昭和52年まで大規模な「大日本紡績工場」がありました。江戸時代の大和は全国有数の綿花の産地であったところから、明治年間、高田は綿業の町として大いに栄えたそうです。

広大な跡地に建った大型商業施設に、紡績機や綿花などを展示するコーナーがありましたが、その施設も2017年に閉鎖されました。

閉鎖される直前に撮った写真です。町並みがどんどん変わっていくのを寂しく思っています。

【処暑/次候】天地始めて粛し

天地始めて粛してんちはじめてさむし」は、暑さがようやく収まってきて秋の気配を感じる頃です。8月も最終週に入り、夏の終わりを肌で実感する季節になりました。

秋の訪れを感じる果物(ぶどう、いちじく)が描かれているページを「トンボ色鉛筆」で塗りました。

【処暑/次候】およそ8月28日~9月1日ごろ
天地始めて粛してんちはじめてさむし

日中の暑さもやわらぎ、秋の気配が色濃くなってきました。空もいつの間にか高くなり、浮かぶ雲は入道雲からうろこ雲へ。立春から210日、昔から台風の多い厄日とされてきた「二百十日」を迎え、天気図には台風や秋雨前線が登場します。かつて台風にともなう強風は「野分」と呼ばれ、多くの文学作品の題材ともなってきました。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

この本のイラストを描かれている「エヴァーソン朋子」さんの旦那様は南アフリカ出身の方です。結婚後はケープタウンにお住まいでしたが、今は帰国され長野県戸隠にお住まいです。

ケープタウンで始められた陶芸や、山での生活の様子などを「エヴァーソン朋子のポートフォリオ」に投稿されています。

投稿を拝見していると、自然と動物がお好きなことが分かります。『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』にもそれが溢れているのが感じられて、温かい気持ちになります。

【処暑/末候】禾乃登る

禾乃登るこくものみのる」の「禾(のぎ)」とは穀物の穂先の毛のことで、稲が実り始める頃という意味です。

収穫した稲と栗が描かれているページを「三菱色鉛筆888」で塗りました。

籠目に陰を付けるのが大変でした。同じような色ばかりで寂しい感じがしたので、背景も塗ってみました。

背景に使ったのは「ピーコックブルー」と「ブルーグリーン」です。

背景の色はいつも悩みます。塗らなかった良かったと後悔することも多く躊躇しますが、今回は主役のお米と栗が映える綺麗な仕上がりになったと思っています。

「三菱色鉛筆888」には、「三菱色鉛筆ユニカラー」と同じ芯の色が12本入っていて、「ピーコックブルー」と「ブルーグリーン」はそのうちの2色です。透明感のある明るい色合いが特徴の色鉛筆です。

【処暑/末候】およそ9月2日~6日ごろ
禾乃登るこくものみのる

禾(のぎ)とは稲や粟などの穀物のこと。実りの時を迎えた稲穂が頭を垂れている様子を象った象形文字です。花が咲いてひと月あまり、田んぼが黄金色に染まっていきます。稲刈りを目前に控えたこの時期は台風の襲来も多く、各地では、風を鎮め豊作を願う風鎮祭が行われます。

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ

「トンボ色鉛筆」で塗った「天地始めて粛し」と合わせて。実りの秋の訪れを感じるページなりました。

トンボ色鉛筆」は和風の塗り絵に合う深い色が豊富です。「三菱色鉛筆888」は「ブルーグリーン」などの青系の色や淡い色が綺麗です。
こうして一緒に見ると、それぞれの特徴がよく分かります。

去年の9月の始めのちょうど「禾乃登る」の頃に、奈良県桜井市の吉隠よなばりに行って来ました。時が止まったかのような美しい所でした。

谷合の棚田の稲穂がたわわに実っていました。

『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を塗るようになってから、季節の変化に敏感になり、心が豊かになったような気がして嬉しいです。

使用した大人の塗り絵の本

こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)

本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。

使用した色鉛筆

ポリクロモス色鉛筆60色セット

トンボ色鉛筆NQ 36色セット

三菱色鉛筆888 36色セット

最後までお読み頂きありがとうございます。

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