大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。
去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。
今回は二十四節気の「芒種」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。
二十四節気「芒種」
今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』を塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。
芒種(6月6日~6月20日頃)
➡塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】「芒種」に咲く花を「ポリカラー」でカラフルに
【芒種/初候】蟷螂生ず
紫陽花と誇らしげに鎌を上げている蟷螂(かまきり)が描かれています。
紫陽花を淡い色にしたかったので、「トンボ色鉛筆」で薄塗りにしてから「ホルベイン色鉛筆の白」で馴染ませました。
【芒種/初候】およそ6月6日~9日ごろ
蟷螂生ずそろそろ梅雨入りの報も聞かれる頃、紫陽花が開きました。花の上には、卵から孵ったばかりの小さなカマキリたちが。カマキリは農作物には手をつけず、害虫を捕食してくれる心強い益虫です。小ぶりな鎌を誇らしげに掲げ、早速はじめての狩へと向かいます。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
「暦生活」さんの「蟷螂生ず」のページを読みました。
「ひとつの卵鞘から生まれるカマキリは200匹以上ですが、成虫になって生き延びるのはわずか2、3匹」なんですって。厳しい生存競争に勝って成長したら、肉食昆虫の中のほぼトップの存在となるそう。
そして越冬することなく命を終える…誇らしげに鎌を掲げる姿を尊く思います。
【芒種/次候】腐草蛍と為る
ホタルブクロと蛍が描かれています。
【芒種/次候】およそ6月10日~15日ごろ
腐草蛍と為る日本列島が梅雨前線にすっぽりと覆われました。本格的な梅雨の到来です。黄昏時、清流のほとりでは蛍が舞い飛びはじめます。かつての人々は、竹や草が蛍に生まれ変わると考えていました。蛍が光を放つ期間はとても短く、1週間から10日ほど。儚いからこそ、暗闇に明滅する幽玄の光を眺める「蛍狩り」が古くから愛されてきたのでしょう。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
腐った竹や草が蛍に生まれ変わると信じられていたので「腐草蛍と為る」というのですね。
ホタルブクロを知らなかったので、「暦生活」さんに掲載されている写真を参考にして「トンボ色鉛筆」で塗りました。
ホタルブクロはキキョウ科ホタルブクロ属の多年草。日当たりのよい丘陵地や土手、道端などに自生し、草丈は30~80㎝。初夏から夏にかけ、4~5㎝の釣り鐘型の花を数個、うつむき加減に縦一列につけます。
花の色は白または赤紫。白い花には、赤紫の斑点が見られます。花は筒状に合わさり、先端が5つに分かれています。
ホタルブクロは「蛍袋」、あるいは「火垂る袋」。その和名の由来は昔、子どもたちがこの花の中にホタルを閉じ込め、家に持ち帰ったからとされています。
ホタルブクロ|旬のもの|暦生活
「カンパニュラ」という名前はよく耳にします。「セイヨウホタルブクロ」のことで、園芸種として人気のある草花です。濃い青紫色の花をやや上を向かせて咲かせる姿は「教会の鐘」のよう。英語名は「ベルフラワー」です。
【芒種/末候】梅子黄なり
「梅子黄なり」はその名のとおり梅の実が黄色くなって熟すころです。梅の実とデザイン化された雨の文字が描かれています。
実家の庭に小梅がなる木があり、毎年梅干しを漬けていました。熟した梅は甘い美味しそうな香りがするので、つい食べたくなります。
でも、少しかじってみるととっても酸っぱくて…そんなことを思い出しながら「トンボ色鉛筆」で塗りました。
【芒種/末候】およそ6月16日~6月20日ごろ
梅子黄なり雨を受けながら、青くて固かった梅の実が薄黄色に色づいていきます。梅干しを仕込む時期も、もうそろそろ。梅干しは薬としても重宝され、「梅はその日の難逃れ」という言葉も生まれました。「梅雨」は「梅が熟する頃の雨」を語源とする説も。食生活においても、季節の巡りにおいても、日本人と梅は切っても切り離せません。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
ちょうどこの時期に梅の実が黄色く色付き始めているのを見つけました。
去年に仕込んだ梅酒です。てんさい糖で漬けました。
季節の恵みを大切に頂いています。
使用した大人の塗り絵の本
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)
本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
使用した色鉛筆
トンボ色鉛筆NQ 36色セット
最後までお読み頂きありがとうございす。