名所「高田千本桜」周辺のおすすめ観光スポット6選【奈良県大和高田市】

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大和高田市で生まれ育ったみくるです。
大和高田市の名所として一番に挙げられるのは「高田千本桜」です。

高田千本桜

奈良県の桜の名所【高田千本桜】高田川の両岸2.5kmにわたって続く桜のアーチ

今回は「高田千本桜」周辺のおすすめスポットをご紹介します。大中公園の他にも桜が美しい「馬冷池公園」や静御前の伝承地などがあります。ぜひ合わせてご散策下さい。

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高田千本桜周辺のおすすめスポット

静御前記念碑

大中公園の池の東側に「静御前記念碑」が建っています。源義経の妾としてよく知られる白拍子の静御前は、大和高田の宿の長者の妻、礒野禅尼いそのぜんにの娘として生まれました。

しづやしづ しづのをだまき 繰り返し
昔を今に なすよしもがな

「吾妻鏡」に掲載されている静御前の歌です。「おだまき」は布を織る時に使う糸巻きのことです。「しず」は織物の名前で、自分の名前と掛けて詠まれています。

(現代語訳)
静や静、としず布を織るおだまきのように愛しい人が、繰り返して私を呼んだ昔が恋しい、今があの頃であったら良かったのに。

糸巻の形をした「おだまき最中」は大和高田市のお土産として親しまれています。

よこぜんのおだまき最中

『吾妻鏡』によると、静御前と磯野禅尼が帰洛を許されて鎌倉を発ったのは文治2年(1186年)9月のこと。その後の消息は不明なため、様々な伝説が各地に残されています。

傷心の静御前は母の故郷である磯野へ帰り、そこで余生を過ごしたという伝説もそのひとつです。


静御前は大和高田の宿の長者磯禅師の娘といわれる。京に遊んで歌舞の名手となり、立烏帽子に水干鞘巻を帯びたる麗姿は都人の賞讃をあびた。

かくて源義経と結ばれたが頼朝に追われ吉野山に義経と別れ捕えられた。鎌倉鶴岡八幡宮の社頭、頼朝・政子の前に夫を想う曲を舞い、後許されて大和に帰り母子とも磯野の里におわるという。ここに静御前の遺跡を示す村絵図により記念碑を建つ。

昭和五十三年七月  高田川を美しくする会

記念碑背面より

磯野周辺には静御前にまつわる伝承地が点在しています。

春日神社

大和高田市大中に鎮座し、天児屋根命あめのこやねのみことをお祀りします。

源義経一行が兄の頼朝に追われた際に静御前の母親である磯野禅尼が住む礒野の地を訪ね、腰掛けて一休みしたと伝わる「弁慶の七つ石」が置かれています。

「弁慶の七つ石」にまつわる伝承が書いてありました。

弁慶の七つ石

おごる平家をうちほろぼして、源氏の時代をつくるのに一番手柄のあった源義経が気の毒にも、兄の頼朝のうたがいをうけて追われる身となり、日本国中、住むところの無うなったのはなんとも悲しいことやないか。
はじめ、義経は京都から尼崎市の大物浦へ、そこから舟で四国・九州へ逃れる途中嵐に遭い、大阪の住吉浦へ着き、天王寺へ逃れた。そこで数日かくまってもらった。その後、吉野山へのがれる途中、高田の大中のちいさなお宮の前へ来て、義経主従の一行はひといき入れたと思いなされ。
でもまあなぜに義経一行がこの高田へ足を向けたかということは、義経の大事な人、静御前の母礒野禅尼の住む村がすぐそこの先にあったからなんや。
さて、この大中の社の前で休んだ一行の人数は、だいたい十人くらいだったということや。
義経、静、武蔵坊弁慶、常陸坊海尊、駿河の次郎、伊勢の三郎、亀井の六郎、片岡経春、佐藤忠信と荷物持ちの喜三太がそれぞれの名前と思いなされ。
さしず役の弁慶が、「気をつけねば礒野には鎌倉の追手がまわっているかも知れぬので、伊勢の三郎を物見に出し、静さまには片岡経春をつけて、こっそり禅尼さまのもとまで送らせまする。あとは物見の三郎がもどるまでしばらく息を入れてこれから先の思案をしましょうぞ」といい、
残る七人が境内の七つの石に腰をおろすことをすすめたということや。義経主従がこれから先の苦労を思いながら、刻を過ごした腰掛石が今も、大中チャンチャン社に残る”弁慶の七つ石”やそうな。

義経一行がこの高田へ足を向けたのは、静御前の母礒野禅尼の住む村がすぐそこの先にあったからだと書かれてあります。

小さな神社なのですが、「大中チャンチャン」という夏祭りがあり地元では有名です。伝承に「大中チャンチャン社」とあることから、そのように呼ばれるようです。

専立寺

専立寺せんりゅうじは大和高田市内本町にある浄土真宗本願寺派の寺院です。山号は如意山、本尊は阿弥陀如来立像。大和五ヶ所御坊の1つで高田御坊とも言われます。

築地塀や太鼓楼をはじめ、周辺の家々が寺内町の名残を今に残しています。

専立寺については別の記事でご紹介します。

天神社

天神社てんじんじゃは大和高田市三和町に鎮座し、高皇産霊神たかみふすびのかみ神皇産霊神かみむすびのかみ津速産霊神つはやむすびのかみお祀りします。高皇産霊神は大和高田市の名前の由来ともなっています。

一の鳥居の扁額は東郷平八郎の書です。

天神社については別の記事でご紹介します。

馬冷池公園

馬冷池ばれいいけは戦国時代、戦のときに馬の体を洗ったり、体温を冷やしたりしたことから名付けられた古池です。さざんかホール建設に伴い、大幅に埋め立てられ、現在ではかつての3割ほどの大きさになっています。

さざんかホールです。

こちらの記事で桜の季節の馬冷池公園の様子をご紹介しています。
馬冷池公園の桜~名所「高田千本桜」と合わせて【奈良県大和高田市】

不動院

大和高田市内本町に鎮座する、文明15年(1483年)建立の真言宗御室派の寺院です。馬冷池の畔に建ちます。高田城主、当麻為永とうまためながにより建立された本堂は国の重要文化財に指定されています。

桜と紫陽花が美しい寺院です。こちらの記事で紫陽花の季節の様子も合わせてご紹介しています。
聖徳太子建立の大寺院!?【不動院(大日堂)】奈良県大和高田市~桜と紫陽花の季節に

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大和高田へのアクセス

大和高田市は、奈良県の北西部に位置し、大阪との文化・経済的な係わりが深いため、南北近鉄線、JR線、西名阪自動車道、南阪奈道路を利用すれば、いずれも30分余りでアクセスは可能です。
近鉄大阪線は、市の北部の「大和高田駅」へ、JR大和路線は「高田駅」へ、近鉄南大阪線は南部の「高田市駅」へ入ります。

公共交通機関をご利用の場合

  • 近鉄大阪線、大阪上本町駅から大和高田駅まで、「快速急行」「急行」で約30分
  • 近鉄南大阪線、大阪阿部野橋駅から高田市駅まで、「急行」で約31分
  • JR大和路線、天王寺駅から王寺駅「大和路快速」、王寺駅から高田駅「普通」で約35分

お車をご利用の場合

  • 大阪方面より「西名阪自動車道」の柏原インターまたは法隆寺インターで降りて約30分、「南阪奈道路」「国道165号バイパス」東室ランプを降りて約10分
  • 奈良からは「国道24号」で約50分

JR高田駅西側に市営駐車場があります。名所「高田千本桜」周辺へは、こちらからが便利です。

「高田千本桜」についてはこちらの記事でご紹介しています。
【高田千本桜】高田川の両岸2.5kmにわたって続く桜のアーチ

最後までお読み頂きありがとうございます。

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