【橿原の万葉歌碑めぐり】古郷・藤原を秋萩に寄せて詠んだ歌~晩秋の藤原宮跡の景色と共に

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橿原市観光政策課が作成されたパンフレット『橿原の万葉歌碑めぐり~万葉人の心、千年を越えて 日本最初の歌集・ 万葉集~』を片手に万葉歌碑めぐりをしています。

橿原の万葉歌碑めぐりのパンフレット

今回は藤原宮跡の別所池畔に建っている13番の歌碑をご紹介します。

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万葉人の心の古郷【藤原・飛鳥】

藤原の古りにし郷の秋萩は

歌碑は奈良県橿原市別所町の別所池の西南堤の、大きな柳の木の下に建っています。

藤原京が平城京に遷都した後に詠まれた歌です。

(原文)
藤原 古郷之 秋芽子者
開而落去寸 君待不得而

巻10-2289 作者未詳

(読み下し)
藤原の りにし郷の 秋萩は
咲きて散りにき 君待ちかねて

(現代語訳)
旧都となった藤原の秋萩は、虚しく咲いて散ってしまった。あなたを待ちかねて。

揮毫は作家の司馬遼太郎氏です。

作者は未詳ですが、平城遷都後、何らかの事情でこの地に残った女性が詠んだと言われています。写真を撮ったのが11月末ということもあり、余計に物寂しさを感じました。

古郷を詠んだ大伴旅人の歌

律令国家発祥の地である飛鳥・藤原は『万葉集』において常に回顧され、称えられるべき特別の地「古郷ふるさと」でした。

かつて藤原京にあった大寺・本薬師寺に大伴旅人が古郷への想いを詠んだ歌碑が建っています。

忘れ草 我が紐に付く 香具山の
古りにし里を 忘れむがため

巻3-334 大伴旅人

【橿原の万葉歌碑めぐり】大伴旅人の望郷の歌~本薬師寺跡から香具山を望む

晩秋の藤原宮跡の風景

向こうに見えるのは大和三山のひとつの耳成山です。藤原京は、北に耳成山、東に天の香具山、西に畝傍山を望める、大和三山のほぼ真ん中の位置にあります。

耳成山の正面に並ぶ柱列は、朝堂院南門の位置を示すものです。
写真左手に並ぶ柱列は、大極殿院南門の位置を示すものです。

こちらの記事でご紹介した藤原宮跡の蓮池は、この辺りに広がります。

国史跡 藤原京朱雀大路跡

別所池の道路をはさんだ南側には「国史跡 藤原京朱雀大路跡」の碑と説明案内板が建っています。

朱雀大路すざくおおじは、藤原京を東西に分ける幅24メートルの道路です。現在、朱雀大路は藤原宮の南から日高山までの範囲が復元され、当時の道幅を知ることができます。
橿原市の史跡を巡る【藤原京朱雀大路跡】藤原京のメインストリート「朱雀大路」の道幅を知る

持統天皇の歌碑

藤原宮跡の醍醐池の南東の畔には持統天皇の「春過ぎて夏来るらし白栲の衣乾したり天の香具山」の歌碑が建っています。

【橿原の万葉歌碑めぐり】天香具山を詠んだ持統天皇の歌~大和三山の眺めと共に〈藤原宮跡〉

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橿原市別所町へのアクセス

歌碑は「国史跡 藤原京朱雀大路跡」の道路を挟んで向かいの別所池の畔に建っています。

こちらの記事では、藤原京跡周辺の史跡などをまとめてご紹介しています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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