神社やお寺に咲く季節の花々を見るのが好きなみくるです。今回は「あじさい寺」とも呼ばれる矢田寺の境内の様子をご紹介します。
矢田寺は、奈良県大和郡山市矢田町にある高野山真言宗のお寺です。山号は矢田山。正式名称を金剛山寺といいます。境内には約10,000株、約60種のあじさいが植えられています。
こちらの記事では「あじさい大庭園」と「あじさい見本園」の様子をご紹介しました。
「あじさい大庭園」は目を見張る美しさなのですが、参道におられるたくさんお地蔵様とあじさいとの取り合わせも綺麗で可愛らしいものでした。
あじさいの季節は多くの方で賑わっていましたので、2021年4月30日に撮った写真も合わせてご紹介します。この時はツツジが綺麗でした。
お地蔵様とあじさいのお寺【矢田寺】
矢田寺の歴史と由来
矢田寺は天武天皇の勅願寺です。
1300年前に大海人皇子(のちの天武天皇)が壬申の乱の戦勝祈願のために矢田山に登られ、即位後の白鳳4年、智通僧上に勅せられ、 七堂伽欄48カ所坊を造営されたのが始まりです。
当初は十一面観音を本尊とし、吉祥天とともに安置していましたが、平安時代に地蔵信仰が盛んになるとともに、地蔵菩薩が本尊となりました。
矢田寺は、日本の地蔵信仰発祥地の一か所といわれ、その様子は絵解きの「矢田地蔵縁起」に描かれています。
境内の様子
山門前の矢田寺(金剛山寺)案内図
山門(2021年/4/30撮影)
山門より続く石段(2021年/4/30撮影)
石段の上からの眺め
本堂(2021年/4/30撮影)
本堂は「奈良県指定有形文化財」に指定されています。正徳2年(1712年)に大修理が行われました。
本堂からの眺め
鐘楼
水子地蔵
参道のお地蔵様とあじさい
各地のお地蔵様の多くは、右手に杖、左手に如意宝珠を持たれているスタイルなのですが、 矢田寺のお地蔵様は、そのほとんどが右手の親指と人差し指を結んだ独特のスタイルで、 「矢田型地蔵」と呼ばれています。
その姿が、あたかも阿弥陀如来の来迎印のようであることから、 このスタイルのお地蔵様は、地蔵・阿弥陀両方の功徳を備えておられると言われています。
北面地蔵尊
手水舎
本堂とツツジ(2021年/4/30撮影)
本堂とあじさい
舎利堂とあじさい
矢田寺大門坊
創建時は七堂伽藍四十八坊が造営されましたが、戦乱などにより多くの僧房が消失し、現在は矢田寺北僧坊・矢田寺大門坊・矢田寺念仏院・矢田寺南僧坊の4つの僧坊を総称して矢田寺と呼んでいます。
矢田寺念仏院では「紫陽花切り絵御朱印」を頂けます。
ご本尊様の御朱印を頂きました(2021年/4/30撮影)
「大和十三佛霊場第5番札所」の印も押されています。
重要文化財の春日神社本殿(2021年/4/30撮影)
こちらは春日神社の保有となっています(2021年/4/30撮影)
矢田寺へのアクセス
奈良県大和郡山市矢田町3506
広い駐車場がありますが、あじさいの季節は大変込み合います。
「あじさい大庭園」と「あじさい見本園」をご紹介したこちらの記事もご参考にされて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。