美しく清められた境内に満ちる独特の空気感や、歴史のある建物や仏様の厳かな雰囲気が好きで、お寺や神社によく出かけるみくるです。
大木が放つ生命力を強く感じられる新緑の季節が特に好きです。
今回は、壺阪の山の鮮やかな緑に囲まれる壷阪寺の「新緑大仏」と、緑豊かな境内に建つ壮大な石像の数々をご紹介します。

「新緑大仏」は、壷阪寺の天竺渡来 大釈迦如来石像が、新緑の季節に周囲の鮮やかな緑に囲まれることで呼ばれる愛称です。
壷阪寺の「新緑大仏」と大石像群
壷阪寺の概要
壷阪寺(つぼさかでら)は、奈良県高市郡高取町にある真言宗系単立の寺院で、正式名称は壷阪山南法華寺です。
西国三十三所観音霊場の第六番札所として知られ、特に「目の観音様」として眼病平癒の信仰を集めています。

南に桜の名所 吉野山を控え、北に大和三山奈良盆地を一望におさめる壷阪の山に建ちます。清少納言ゆかりの寺としても知られ、全国から参拝者が訪れられる名刹です。大宝3年(703年)に創建されたと伝わります。
ご本尊は、十一面千手観音菩薩様です。眼病封じの霊験で知られ、桓武天皇や一条天皇も参拝したと伝えられます。
毎年恒例の大人気イベント「壷阪寺大雛曼荼羅」では、十一面千手観音菩薩様と共に約2200体のお雛様が並びます。

壷阪寺の新緑大仏
「新緑大仏」は、壷阪寺の天竺渡来 大釈迦如来石像が、新緑の季節に周囲の鮮やかな緑に囲まれることで呼ばれる愛称です。

大釈迦如来石像は、壷阪寺のシンボルで「壺阪大仏」として知られています。
高さ15m(身丈10m、台座5m)の巨大な石仏で、2007年(平成19年)11月に開眼されました。

今回ご紹介している写真は、2022年6月5日に撮影したものです。新緑大仏の見頃は、新緑のピークとなる5月上旬~中旬ですが、この日は「紫陽花大仏」も拝めました。
なかでも「桜大仏」が特に人気で、多くの方が参拝に来られます。
本日はお天気にも恵まれ、たくさんの皆様にお参り頂いていおります。明日3日は生憎の雨予報ですが、雨の日にしか見れない幻想的な桜大仏様や桜に包まれた境内をお楽しみ頂けます🌸☔️🌸 pic.twitter.com/hEJ3wm27pL
— 壷阪寺 tsubosakadera (@tsubosaka1300) April 2, 2024
壷阪寺天竺渡来大石像巡り
広い境内に点在するインドで制作され、日本で組み立てられた大石像を拝観して回りました。新緑の緑と白い石像のコントラストが、荘厳で清々しい雰囲気を醸し出し、大変魅力的でした。
天竺渡来 聖観音石像

天竺渡来 夫婦観音石像

天竺渡来 眼鏡供養観音石像

天竺渡来 阿弥陀如来石像

天竺渡来 大観音石像
1983年(昭和58年)3月12日開眼。全長20m、全重量1200t。インド政府によって提供された古石をインドの文化勲章受章者シェノイ氏とその一門、さらに延べ7万人のインド人石工の手によって66個のパーツに分けて制作され、日本で組み立てられました。

天竺渡来 大涅槃石像
1999年(平成11年)安置。全長8m。釈迦の入滅を表現しています。

壷阪寺へのアクセス
奈良県高市郡高取町壺阪3
駐車場あり
駐車料金:普通車 300円/30分 一日最大1,500円(通常時)
観桜期(桜シーズン 令和7年3月28日~4月10日迄)は大変込み合います。詳しくは、壷阪寺の公式サイトでご確認下さい。
最後までお読み頂きありがとうございます。