万葉歌碑巡り

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景色を楽しみながら歌碑を訪ね歩き、いにしえの歌人の思いに触れるのが好きなみくるです。

この記事で、万葉歌碑巡りをするようになったきっかけと、万葉歌碑巡りの投稿をまとめています。

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万葉歌碑巡りをするようになったきっかけ

里中満智子先生の漫画『天上の虹』が好きです。

天上の虹の主人公「持統天皇」は悪女として後世に伝えられていますが、果たして本当にそうだったのか、『万葉集』を丁寧に紐解くことで、この時代に生きた人々の本当の想いに触れたい、作品全体を通して先生のその思いを強く感じます。

「ほぼ日刊イトイ新聞」のインタビュー記事で興味深いことを仰っています。

万葉集は注釈が実におもしろいんです。
歌の解説だけかと思うと、なんとなく、ほのめかしがある。
「こういわれているけど、ほんとは‥‥まあね」と、
読む人にわかってほしいといわんばかりの注釈がけっこうあるんです。

里中満智子さんに聞く万葉集の魅力 – ほぼ日刊イトイ新聞 (1101.com)

『天上の虹』がきっかけで、万葉集の世界をもっと知りたくなりました。

万葉集が編纂された時代に政治の中心であった奈良県には、その地にゆかりのある多くの万葉歌碑が建っています。
その場に行き、歌が詠まれた背景を知ることで、当時の人々の想いを垣間見れるように思います。

現存する日本最古の歌集【万葉集】成り立ちと特徴

『万葉集』について今までに学んだことをまとめました。

  • 成立はいつ? 現存する日本最古の歌集奈良時代末期に完成
  • 全部で何首あるの? 20巻約4500首の歌からなる
  • 編纂者は? 複数の編纂者がいたとされるが、大伴家持が深く係わったと考えられている

詳しくはこちらをご覧ください。
歌と写真を交えて解説しています。

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【大津皇子の辞世の句】ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を

持統天皇に死をたまわった大津皇子の辞世の句を最初の投稿に選びました。
悲劇の皇子といわれる大津皇子のエピソードは『天上の虹』に詳しく、何度読んでも泣いてしまいます。

このエピソードにより、持統天皇が悪女と呼ばれるようになったのだと思います。

犬養孝氏の業績を顕彰する【犬養万葉記念館】

こちらの記事では、歴史と万葉のふるさとである飛鳥を愛し、その保存に尽力した犬養孝氏の業績を顕彰する記念館である「犬養万葉記念館」をご紹介しています。

犬養先生の思いに触れて、万葉歌碑をもっと見て歩きたくなりました。

万葉歌碑巡りをすることで、その故地を知り、当時に想いをはせることができます。
故地を知り伝えていくことが、豊かな自然を守ることにつながると思うようになりなした。

犬養先生揮毫第1号は志貴皇子の歌碑【甘樫丘】

犬養先生揮毫第1号は甘樫丘にある志貴皇子の歌碑です。

昭和42年に建立されたこの歌碑は、甘樫丘を開発の手から守るために建てられました。
甘樫丘に8階建てのホテルを建てるという計画を阻止しようと、犬養先生に揮毫をお願いし建立したとたん、ホテルの建設計画がなくなり、開発の手から守れたそうです。

全国各地の、故地や豊かな自然を守りたいという思いが犬養先生に伝わり、揮毫されていった結果141基もの数に至ったそうです。

里中満智子さん揮毫の万葉歌碑

「女性があれだけ豊かな文学表現を残した歌集を、世界の人にも知ってほしい。開発が進まず、昔の地形がそのままわかる明日香村は、古代の風景にひたれます。」

と仰る里中満智子さんは、明日香村にもよく来られていて、「奈良県立万葉文化館」に揮毫された歌碑が建っています。

明日香村の万葉歌碑を歩く

万葉学者の犬養孝先生は、「万葉集は机上の学問ではない、詠われた頃の1300年前に時代背景を戻し、詠われた土地に立って万葉歌を声に出して歌いましょう。万葉集は心の音楽です」と仰いました。

多くの学生や一般市民と共に万葉故地を歩かれた犬養先生。
万葉集が詠われた時代に思いを巡らせ、その土地に吹く風を感じながら、皆さんと万葉集を唱和されました。

犬養先生が揮毫された万葉歌碑は日本全国に141基あり、その内の15基が明日香村にあります。

「犬養万葉記念館」で頂いた『明日香村の万葉歌碑を歩く』に掲載されている万葉歌碑40基をまとめてご紹介しています。

犬養先生の足跡を辿るような気持ちで、万葉歌碑を見て歩いています。

万葉集に詳しくなれるおすすめの本

奈良万葉の旅百首 奈良まほろばソムリエの会 著 上野誠 監修
京阪奈情報教育出版(2021/2/28)

万葉の奈良を歩くためのガイドブックです。

周辺の地図や歌碑が紹介されたり、現地を訪ねるために掲載された情報がとてもきめ細やかで、興味深い写真なども盛り込まれています。

万葉集にこだわらなくても、奈良県内の散策を多角的に楽しめるガイドブックになっています。

この本を読まなければ知らなった場所も多くありました。
持ち歩きに便利な新書サイズなので、本を片手に奈良万葉の世界に触れています。

万葉歌碑巡り投稿一覧

万葉歌碑巡り | みくるの森 (mikurunurie.com)

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