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【万葉歌碑巡り】 心に響く万葉の歌を訪ねて

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景色を楽しみながら歌碑を訪ね歩き、いにしえの歌人の思いに触れるのが好きなみくるです。

奈良の古い道沿いにひっそりと佇む石碑。そこに刻まれた文字を読んだとき、遥か昔に生きた人々の息吹や、歌に込められた切ない思いが、時代を超えて心に響いてきたのです。この感動こそが、私が万葉歌碑巡りを始めたきっかけでした。

私を『万葉集』の世界へと導いてくれたのは、里中満智子さんの漫画『天上の虹』です。主人公である持統天皇の生涯に胸を打たれ、作中に登場する歌の世界を、自分の足で辿ってみたいと思うようになりました。

藤原宮跡に建つ持統天皇の万葉歌碑
藤原宮跡に建つ持統天皇の万葉歌碑

この記事では、そんな私が巡ってきた万葉歌碑の旅の記録をまとめています。過去に書いた記事へのリンクもご案内しているので、ぜひ、あなたも万葉集の世界に触れてみてください。

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なぜ私は万葉歌碑を巡るのか? 『天上の虹』がくれた旅のきっかけ

万葉歌碑巡りをするようになったきっかけ

里中満智子先生の漫画『天上の虹』が好きです。

里中満智子さんの『天上の虹』

『天上の虹』の主人公「持統天皇(じとうてんのう)」は、悪女として後世に伝えられていますが、果たして本当にそうだったのか、『万葉集』を丁寧に紐解くことで、この時代に生きた人々の本当の想いに触れたい、作品全体を通して先生のその思いを強く感じます。

里中満智子さんに聞く万葉集の魅力 - ほぼ日刊イトイ新聞
里中満智子さんに聞く万葉集の魅力 – ほぼ日刊イトイ新聞

天上の虹―持統天皇物語―里中満智子 講談社

「ほぼ日刊イトイ新聞」のインタビュー記事で興味深いことを仰っています。

万葉集は注釈が実におもしろいんです。
歌の解説だけかと思うと、なんとなく、ほのめかしがある。
「こういわれているけど、ほんとは‥‥まあね」と、
読む人にわかってほしいといわんばかりの注釈がけっこうあるんです。

里中満智子さんに聞く万葉集の魅力 – ほぼ日刊イトイ新聞 (1101.com)

『天上の虹』がきっかけで、万葉集の世界をもっと知りたくなりました。

万葉集が編纂された時代に政治の中心であった奈良県には、その地にゆかりのある多くの万葉歌碑が建っています。
その場に行き、歌が詠まれた背景を知ることで、当時の人々の想いを垣間見れるように思います

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現存する日本最古の歌集『万葉集』成り立ちと特徴

『万葉集』について今までに学んだことをまとめました。

  • 成立はいつ? 現存する日本最古の歌集奈良時代末期に完成
  • 全部で何首あるの? 20巻約4500首の歌からなる
  • 編纂者は? 複数の編纂者がいたとされるが、大伴家持が深く係わったと考えられている

詳しくはこちらをご覧ください。歌と写真を交えて解説しています。

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「大津皇子の辞世の句」ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を

持統天皇に死をたまわった大津皇子の辞世の句を、最初の投稿に選びました。

大津皇子の辞世の句

悲劇の皇子といわれる大津皇子のエピソードは『天上の虹』に詳しく、何度読んでも泣いてしまいます。

『天上の虹』で描かれる大津皇子の死
里中満智子さんに聞く万葉集の魅力 – ほぼ日刊イトイ新聞

大津皇子は、若くして命を落とした彼の悲運な物語に加えて、その天才的な才能と、優美な容姿が伝えられており、女性に人気のある人物です。

大津皇子が人気なゆえに、持統天皇を悪女として世に広めているように思います。

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犬養孝氏の業績を顕彰する「犬養万葉記念館」

こちらの記事では、歴史と万葉のふるさとである飛鳥を愛し、その保存に尽力した犬養孝氏の業績を顕彰する記念館である「犬養万葉記念館」をご紹介しています。

犬養先生の思いに触れて、万葉歌碑をもっと見て歩きたくなりました。

万葉歌碑巡りをすることで、その故地を知り、当時に想いをはせることができます。
故地を知り伝えていくことが、豊かな自然を守ることにつながると思うようになりなした。

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犬養先生揮毫第1号は志貴皇子の歌碑

犬養先生揮毫第1号は、奈良県高市郡明日香村の甘樫丘にある志貴皇子の歌碑です。

甘樫丘に建つ志貴皇子の歌碑

昭和42年に建立されたこの歌碑は、甘樫丘を開発の手から守るために建てられました。
甘樫丘に8階建てのホテルを建てるという計画を阻止しようと、犬養先生に揮毫をお願いし建立したとたん、ホテルの建設計画がなくなり、開発の手から守れたそうです。

全国各地の、故地や豊かな自然を守りたいという思いが犬養先生に伝わり、揮毫されていった結果141基もの数に至ったそうです。

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里中満智子さん揮毫の万葉歌碑

「女性があれだけ豊かな文学表現を残した歌集を、世界の人にも知ってほしい。開発が進まず、昔の地形がそのままわかる明日香村は、古代の風景にひたれます。」

と仰る里中満智子さんは、明日香村にもよく来られていて、「奈良県立万葉文化館」に揮毫された歌碑が建っています。

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明日香村の万葉歌碑を歩く

万葉学者の犬養孝先生は、「万葉集は机上の学問ではない、詠われた頃の1300年前に時代背景を戻し、詠われた土地に立って万葉歌を声に出して歌いましょう。万葉集は心の音楽です」と仰いました。

多くの学生や一般市民と共に万葉故地を歩かれた犬養先生。
万葉集が詠われた時代に思いを巡らせ、その土地に吹く風を感じながら、皆さんと万葉集を唱和されました。

犬養先生が揮毫された万葉歌碑は日本全国に141基あり、その内の15基が明日香村にあります。

明日香村の万葉歌碑を歩く

こちらの記事では、「犬養万葉記念館」で頂いた『明日香村の万葉歌碑を歩く』に掲載されている万葉歌碑40基をまとめてご紹介しています。

犬養先生の足跡を辿るような気持ちで、万葉歌碑を見て歩いています。

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橿原の万葉歌碑巡り

私が住む橿原市の観光政策課さんが、「万葉集にゆかりが深い橿原で、令和の時代に万葉びとの思いや情景を感じていただければ」との思いから、市内の万葉歌碑を紹介するパンフレット『橿原の万葉歌碑めぐり~万葉人の心、千年を越えて 日本最初の歌集・万葉集~』を作成されました。

観光パンフレット『橿原の万葉歌碑めぐり~万葉人の心、千年を越えて 日本最初の歌集・万葉集~』

この記事では、橿原市の万葉歌碑をまとめてご紹介しています。

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桜井の記紀万葉歌碑

奈良県桜井市は、奈良盆地の東南に位置する歴史のまち。道を歩いていると、ふと古道の片隅や神社の境内に、静かにたたずむ石碑を見つけることがあります。それが「桜井の記紀万葉歌碑」です。

桜井の記紀万葉歌碑

小さな歌碑を木陰や道端で見つける瞬間は、まるで散策の途中に小さな宝物を発見したよう。のんびりとハイキングを楽しみながら、1300年前の歌人たちが眺めた同じ景色に出会えるのも、この地ならではの魅力です。

「桜井の記紀万葉歌碑」については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。歌碑の意味や背景、見つけ方のヒントも掲載しているので、桜井の古道散策の参考にぜひチェックしてみてください。

「桜井の記紀万葉歌碑」投稿一覧はこちら

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万葉集に詳しくなれるおすすめの本

奈良万葉の旅百首 奈良まほろばソムリエの会 著 上野誠 監修
京阪奈情報教育出版(2021/2/28)

万葉の奈良を歩くためのガイドブックです。

周辺の地図や歌碑が紹介されたり、現地を訪ねるために掲載された情報がとてもきめ細やかで、興味深い写真なども盛り込まれています。

万葉集にこだわらなくても、奈良県内の散策を多角的に楽しめるガイドブックになっています。

この本を読まなければ知らなった場所も多くありました。
持ち歩きに便利な新書サイズなので、本を片手に奈良万葉の世界に触れています。

【万葉歌碑巡り】これまでの旅の記録一覧

『天上の虹』に心を動かされ、万葉歌碑巡りを始めてから、たくさんの素敵な出会いがありました。始まりからこれまでに訪れた歌碑の記録をこちらにまとめています。

心惹かれる歌や場所がきっと見つかるはず。ぜひ、気になる記事をクリックして、一緒に万葉集の世界を旅してみませんか?

最後までお読み頂きありがとうございます。

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