万年筆でなぞる【なぞりがき万葉集】丹波大女娘子が詠んだ恋の歌と大神神社「巳の神杉」

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なぞり書きと『万葉集』が好きなみくるです。

好きななぞり書きを楽しめて、『万葉集』に詳しくなれそうな『なぞりがき万葉集』を新たに始めました。

なぞりがき万葉集の表紙
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なぞり書きの本の紹介

ユーキャンのおうち時間シリーズ

『なぞりがき万葉集』は前からなぞっている『なぞりがき百人一首』と同じ「ユーキャンのおうち時間シリーズ」の本です。
お手本は私が思う「ザ・美文字!」の鈴木啓水先生というのは『なぞりがき百人一首』と同じです。

「ユーキャンのおうち時間シリーズ」は、「書く」「描く」「読む」などして楽しむ、大人のための趣味&教養ワーク本を展開するシリーズです。

「なぞりがき」のシリーズは、2023年12月に『なぞりがき 東海道五十三次』が発売され、5作になりました。

なぞりがき万葉集

『なぞりがき万葉集-いにしえの草花の歌-』の特徴

およそ4500首ある万葉集の歌の中から、ハギやウメ、ナデシコなど、花や草木を詠んだ歌67首を厳選し、歌の解説つきで美しい字の書き方を学ぶことができます。

見開き2ページで1首ずつ、ボールペンや鉛筆といったふだん使い慣れた筆記具で気軽にレッスン。
美しいお手本字は鈴木啓水先生による楷書体ですから、なぞって学んだ字をすぐ毎日の生活で活かすことができます。

植物にまつわるコラムや万葉集の豆知識など、読み物も充実していて、教養も深められる一冊です。

≪おもな特長≫
◎丁寧な書き方解説で、美文字レッスン!
◎ボールペン、鉛筆、筆ペン…お好みの筆記具でなぞれる!
◎わかりやすく、おもしろい充実の読み物!
◎開きやすく、書きやすい製本・用紙を採用!

万葉集だけではなく、草花のことを知れるのにも惹かれました。
万葉歌碑巡りなどで歩く時に、草花に詳しければより楽しめるのにと思っていたのでした。

『万葉集』を味わうために

本の最初に『万葉集』の基礎知識が分かりやすく解説されています。

「はじめに」より一部引用させて頂きます。

『万葉集』は現存するわが国最古の歌集です。

当時の人たちは、現代のわたしたちがSNSで気軽に気持ちを語るように、歌を詠んでいました。
そして恋人同士夫婦、親子、兄弟姉妹、友人、あるいは上司と部下の間で、歌を詠み交わしていました。
1300年前に生きた人たちの『万葉集』の歌には、わたしたちと変わらぬ多いが詠まれ、共感できるものも数多くあります。

(中略)
花や草木に思いを託して歌を詠んだ当時の人たちの心に触れ、『万葉集』の世界を味わいながら、豊かな美文字レッスンの時間を楽しんでください。

『なぞりがき万葉集』はじめに

このあとに続く

  • 『万葉集』の成り立ち
  • 『万葉集』の歌と形式
  • 『万葉集』の構成と編纂者

とタイトルの付いた解説文を参考にして、『万葉集』の特徴をまとめて記事にしました。

冬の草花より「スギ」を詠んだ歌

植物は四季で分類し、現代植物名の五十音順に掲載されています。

丹波大女娘子が詠んだ恋の歌

冬の草花より「スギ」を詠んだ歌をなぞりました。

丹波大女娘子が詠んだ恋の歌

(読み下し)
味酒うまさけを 三輪みわほふり
いはふ杉
手触れし罪か 君に逢ひ難き

巻4-712 丹波大女娘子たにはのおおめのおとめ

(現代語訳)
(味酒を)三輪の神人が大事にしている神木の杉に手を触れた罰でしょうか。
あなたにお逢いできないのは。

丹波大女娘子が詠んだ恋の歌です。

三輪は奈良県桜井市の地名で、三輪の神人は、三輪にある大神神社の神職のこと。
大神神社は三輪山がご神体で、ご神木の杉の木があります。
杉は直立して高く伸びるため、古くから神聖な木として信仰の対象になりました。

作者の丹波大女娘子は、家持と係わりのあった女性のひとりと考えられます。
「手触れし罪」は高貴な人に恋をした罰とする説もありますが、その相手が家持だったのかはわかりません。

『なぞりがき万葉集』解説
なぞりがき万葉集~うま酒を三輪の祝が

神が降臨するとされる杉

大神神社の御神木「巳の神杉」です。
三輪大物主大神の化身の白蛇が棲むと言われています。

大神神社の御神木「巳の神杉」

スギは日当たりのよい肥沃な山地に多く見られる日本固有の常緑の針葉樹です。
木材は古くからさまざまに利用されました。

神が降臨するとされる木の代表で、特定の神社や神域とセットで詠まれることが多く、とくに三輪のスギは有名です。

「うま酒」は「三輪」の枕詞です。
三輪は酒造りの発祥の地と言われています。

こちらの記事で、三輪に現存する唯一の酒蔵の「今西酒造」さんと、同じく「うま酒」を枕詞に三輪を詠んだ額田王の歌をご紹介しています。
三輪に現存する唯一の酒蔵【今西酒造】三諸杉と三輪のどぶろくと「うま酒」を詠んだ万葉歌

使用した万年筆

『日経ウーマン』付録の万年筆でなぞりました。

なぞりがきに使用した万年筆

毎年11月号は手帳の特集で、万年筆が付いています。
私が持っているのは2019年11月号ので、ピンクのムーミンに惹かれて買いました。

(kindle版・万年筆はありません)

メルカリに万年筆の未使用品がありました。

2023年11月号の付録はローラアシュレイの万年筆でした。

万年筆が付いた手帳術特集の11月号は、毎年購入されている方もおられる人気商品ですぐに完売してしまいます。

使用したなぞり書きの本

なぞりがき万葉集―いにしえの草花の歌 ユーキャン学び出版(2022/10/21)

ガラスペンで愉しむなぞり書き

なぞり書きのまとめページを作っています。

流行りのガラスペンとインクを使いたいけれど、文字を書く習慣が無いし何に使ったらいいか分からないって思っていた私にとって、なぞり書きはぴったりなガラスペンとインクの楽しみ方です。

書写とは違い、なぞり書きはなぞることに集中できるのが気に入っています。

ガラスペンの他に万年筆やボールペンなどでもなぞり書きを愉しんでいます。

最後までお読み頂きありがとうございます。

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