【橿原の万葉歌碑めぐり】真菅の由来になった歌「真菅よし宗我の河原に」(磐余神社)

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

橿原市観光政策課が作成されたパンフレット『橿原の万葉歌碑めぐり~万葉人の心、千年を越えて 日本最初の歌集・ 万葉集~』を片手に万葉歌碑めぐりをしています。

橿原の万葉歌碑めぐり

今回は「磐余神社」に建っている1番の歌碑をご紹介します。

スポンサーリンク

真菅よし 宗我の河原に 鳴く千鳥 間無しわが背子 わが恋ふらくは

歌碑が建っている磐余神社いわれじんじゃは橿原市中曽司町に鎮座し、神武天皇をお祀りしています。
真菅の地に神武天皇を祀る古社【磐余神社】橿原市中曽司町

磐余神社の万葉歌碑

神日本磐余比古命かむやまといわれひこのみこと(神武天皇)をお祀りする神社です。

磐余神社の万葉歌碑と説明板
磐余神社の万葉歌碑の説明板

(原文)
真菅吉 宗我乃河原尓 鳴千鳥 
間無吾背子 吾戀者

巻12-3087 作者不詳

(読み下し)
真菅よし 宗我の河原に 鳴く千鳥
間無しわが背子 わが恋ふらくは

(現代語訳)
曽我川の川原でいつまでも鳴いている千鳥のように、いつまでも私が恋焦がれるのは、ほかの誰でもない、あたなです。

※「真菅よし」は「宗我」にかかる枕詞です。

曽我川そががわ巨勢こせの谷から流れ出て、曽我で桧隈川ひのくまがわと合流して、大和川にそそぐ川です。古代には「宗我川」と書きました。万葉集に詠まれているのはこの1首だけです。

橿原市の真菅ますがは、元々「宗我村」と呼ばれていた蘇我氏と縁の深い地域です。真菅村の由来は今回ご紹介した万葉歌です。

真菅の名前は駅名として(真菅駅)、蘇我の名前は磐余神社の脇を南北に流れる川の名前(曽我川)として現在も残っています。

近鉄真菅駅

古代豪族「蘇我氏」発祥の地は、現在の曽我町だといわれています。近鉄真菅駅の近くには「蘇我氏」の祖先を祀る「宗我坐宗我都比古神社そがにいますそがつひこじんじゃ」が、そしてお隣の小綱町には「入鹿神社」が鎮座しています。

宗我坐宗我都比古神社
宗我坐宗我都比古神社

蘇我氏の祖先を祀る宗我坐宗我都比古神社は曽我さんと呼ばれ地元の人に親しまれています。

現在も地名や名称に残る万葉の世界の名残を探すのも、万葉歌碑巡りの楽しみの一つです。

スポンサーリンク

磐余神社へのアクセス

奈良県橿原市中曽司町519-1

無料駐車場があります。
磐余神社をご紹介したこちらの記事も合わせてご覧ください。

最後までお読み頂きありがとうございます。

スポンサーリンク
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました