大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。
去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。
今回は二十四節気の「雨水」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。
二十四節気「雨水」
今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』を塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。
雨水(2月19日~3月5日頃)
➡【日本の二十四節気をぬる】本来の色から離れて気軽に塗る「雨水」
【雨水/初候】土脈潤い起こる
春雨と雪解け水が大地を潤し、春の花を咲かせる様子をイメージして配色しました。
配色に迷ったので、『配色アイデア手帳』の「春の行事」を参考に、和柄らしく金色を加えてみました。
マンダラは全体の配色を決めたら、あとは無心になって塗れてスッキリします。
【雨水/初候】およそ2月19日~23日ごろ
土脈潤い起こる寒さがやわらぎ、空から降る雪がしなやかな春雨へと変わりました。積もっていた根雪が溶け、大地が潤いを取り戻します。雪解け水でぬかるんだ「春泥」は春の季語。そのやわらかさが、春本番に咲く花々の命を育みます。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
この本では、意味の通りやすい表記になっていますが、「土脉潤起」という表記を目にすることが多いかもしれません。「つちのしょううるおいおこる」と読みます。
この本を塗るようになってから「暦生活」さんのコラムをよく読むようになりました。
美しい写真と文章で、自然の豊かさを教えて下さいます。
先に塗った『魚氷に上る』と合わせて。
どちらも春らしくピンクが目立つ配色にしました。
それぞれ別の塗り絵ですが、ページ全体で見た時に統一感で出るような配色しようと思っています。
【雨水/次候】霞始めて靆く
和柄らしい配色って?と悩みつつ塗ったページです。
山を「あおみどり」で塗ろうとまず決めたのですが、「ももいろ」や「やまぶきいろ」を合わせるといつもの感じになると思ったので、『配色アイデア手帳』の「ミッドセンチュリー」を参考にして配色を決めました。
レトロな感じが和柄に合っていると思いました。
【雨水/次候】およそ2月24日~28日ごろ
霞始めて靆く白いヴェールのようにたなびく霞は、山々の春の装い。大気中に水分や細かな塵が増え、遠くの景色がぼんやりと見える自然現象です。気象用語では「霧」に分類されますが、古来日本人は、春は霞、秋は霧、と季節のうつろいに合わせて呼び名を変えてきました。さらに春の夜にかかるそれは「朧」。月や街並みをやわらかく包み込みます。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
同じ気象現象を季節や時間によって呼び名を変える古来の人の感性を素敵に思います。
【雨水/末候】草木萌え動く
春に咲く小さな草花が描かれているページです。
描かれているのは、ナズナ、つくし、カラスノエンドウ、ハコベでしょうか。
『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』は、何が描かれているか気にしないで、好きな配色で塗っていますが、この本はそれらしい配色で塗りたくて、調べながら塗っていました。
おかげで、草花の名前なども少し覚えました。
【雨水/末候】およそ3月1日から4日ごろ
草木萌え動くうららかな日差しを浴びて、草木が芽吹き始めます。「下萌」や「草萌」とも呼ばれる瞬間です。新芽の淡い緑色が、いっせいに地面や木々を塗り替えていきます。この色をうつしとったのが「若草色」。平安時代に作られた『伊勢物語』では、若い女性のたとえとして使われました。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
『トンボ色鉛筆』の色んな緑に黄色とレモン色を重ねました。
淡い紫の21番「ふじいろ」も日本の色ぽくて好きです。
「霞初めて靆く」と合わせて、初春らしい爽やかなページになりました。
使用した大人の塗り絵の本
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)
本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
配色アイデア手帳 桜井輝子著 SBクリエイティブ(2017/12/16)
使用した色鉛筆
トンボ色鉛筆NQ 36色セット
最後までお読み頂きありがとうございます。