大人の塗り絵を通して暦に興味を持つようになったみくるです。
去年(2023年)の立春から塗り始めた『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』を、今年は暦に合わせて振り返っていこうと思っています。
今回は二十四節気の「大暑」に含まれる七十二候の塗り絵を3枚ご紹介します。
二十四節気「大暑」
今年は『自律神経を整えるぬり絵 日本の二十四節気をぬる』を塗り始めたので、『こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ』の記事でも合わせてご紹介します。
詳しくはそれぞれの記事をご覧下さい。
大暑(7月23日~8月7日頃)
➡塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】「大暑」夏の夜空を彩る花火を「ユニカラー」でクリアに
【大暑/初候】桐始めて花を結ぶ
「桐の花」を調べて薄紫色で塗ろうとしましたが、描かれているのはどうやら桐の花では無いようです。
桐の花は4〜5月に開花期を迎え、枝先に釣鐘型の薄紫色の花を咲かせます。花が終わると卵形の固い実がなりはじめますが、「桐始めて花を結ぶ」はこの実がなる頃です。
描かれているのは「桐の実」でした。
【大暑/初候】およそ7月22日~27日ごろ
桐始めて花を結ぶ薄紫色の花をつけた桐に実が成りました。実つきの桐の枝は、次世代の繁栄を象徴する縁起物です。古来、桐は神聖な木とされ、数多くの武将が家紋として用い、吉祥文様としても愛されて来ました。現在は、日本国政府の紋章や500円硬貨のデザインに取り入れられています。幹は軽くて丈夫で歪みにくいため、家具材としても重宝されています。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
浴衣の配色は『塗り絵でまなぶ配色のきほん』の「花火と夏祭り」を参考にしました。
『塗り絵でまなぶ配色のきほん』では「ポリクロモス色鉛筆」のカラーチップが表示されているので、今回も同じように「ポリクロモス色鉛筆」で塗りました。
【大暑/次候】土潤いて溽し暑し
「土潤いて溽し暑し」は「つちうるいおいてむしあつし」と読みます。日本の夏独特の蒸し暑さを「溽暑(じょくしょ)」ということを始めて知りました。
うだるような暑い日が続いていますが、塗り絵は涼し気に。「ポリクロモス色鉛筆」で塗りました。水辺の景色に和みます。
【大暑/次候】およそ7月28日~8月1日ごろ
土潤いて溽し暑し「大きく暑い」の節気名通り、うだるような暑さがつづきます。路面からは陽炎が立ち上がり、熱気のこもった空気を吸うのも一苦労です。日本の夏独特のこの蒸し暑さを、かつては「溽暑(じょくしょ)」と表現しました。冷たい物を食べたり飲んだりする暑気払いや打ち水、行水、夕涼み。楽しみながら暑さをしのいでいた先人の知恵は、現代の生活にも息づいています。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
蒸し暑さをあらわす「溽暑」という言葉は晩夏の季語で、和暦の水無月(現在の7月ごろ)の異称としても使われるそうです。
【大暑/末候】大雨時行る
「大雨時行る」は「たいうときどきふる」と読みます。夏の雨が激しく降る頃です。
夏を象徴するかのような入道雲がむくむくと青空に広がると、夕立のサイン。
描かれているのは夕立が降る暗い空ですが、「ポリクロモス色鉛筆」の綺麗な青色で爽やかに塗りました。
【大暑/末候】およそ8月2日~8月6日ごろ
大雨時行る丸みを帯びた上部が坊主頭のように見えることから名づけられた入道雲。青い空との組み合わせは、日本の夏の原風景です。坊主頭だけが太陽に照らされて輝いているとき、真っ黒な雲の底では、激しい雨が降り出します。夕立、鉄砲雨、肘傘雨、ゲリラ豪雨。夏のにわか雨を表現する言葉の多さが、日本人の感性の豊かさを物語っています。
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ
「夏のにわか雨を表現する言葉の多さが、日本人の感性の豊かさを物語っています」とあるのを読んで、素敵に思いました。
「二十四節気」が中国から伝来したままの表記であることに対し、「七十二候」は日本の気候に合わせて一部改訂されて現在の形に至っています。
季節の変化を細やかに感じられる素晴らしさをこの本を通して学んでいます。
使用した大人の塗り絵の本
こころやすらぐ日本の七十二候ぬりえ 東邦出版(2016/10/3)
本の内容はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
使用した色鉛筆
ポリクロモス色鉛筆60色セット
最後までお読み頂きありがとうございます。