生まれも育ちも奈良県で、今は橿原市に住んでいるみくるです。
今回は、日々暮らしている橿原市から「新沢千塚古墳群公園」をご紹介します。600基と国内最大級の群集墳「新沢千塚古墳群」が築かれた丘陵上に広がる公園です。
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公園内にある約400基もの古墳を見て歩いたり、桜・紫陽花・アヤメなどの季節の草花を鑑賞したり、博物館で橿原市の歴史を学んだり、遊具で遊んだり、水遊びをしたりと、様々な楽しみ方ができる公園です。
四季折々で楽しめる「新沢千塚古墳群公園」
新沢千塚古墳群公園 総合案内図
新沢千塚古墳群公園は、県道133号線(戸毛久米線)を挟んで、北群エリアと南郡エリアに分かれ、総面積は25.3haあります。
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北群エリアにには、歴史に憩う橿原市博物館、新沢千塚126号墳、シルクの杜、OTENKIテラス、桜の広場などがあります。
南郡エリアには、龍の広場、四季の広場、棚田の広場、ふれあいの里などがあります。
新沢千塚古墳群
新沢千塚古墳群は橿原市の南西部に広がる丘陵上に築かれた、総数約600基もの古墳からなる日本を代表する群集墳です。このうち約400基の古墳が、新沢千塚古墳群公園内にあります。
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新沢千塚に古墳が造られ始めたのは、今から約1600年前の4世紀の終わり頃のことです。以後、6世紀の終わり頃までの約200年もの長期にわたって、この地に古墳が造られ続けました。
これまで、約100基の古墳で発掘調査が行われており、墳丘や埋葬施設、副葬品などの様々な情報が得られています。
新沢千塚の古墳は大部分が直径10~20m程度の円墳ですが、その他にも少数ながら前方後円墳、方墳なども存在しており、バラエティ豊かな古墳群と言えます。
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木チップによる園路の舗装
園路に敷かれている茶色の舗装は、公園内で伐採した木をチップに粉砕し、アスファルトなどに混ぜて作られています。
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木チップ舗装は、普通の舗装よりも弾力性があり、少し柔らかい歩き心地です。そのおかげか、長時間歩き回ってもいつもより疲れが軽かったように思います。
公園内で採れたものをリサイクル。環境にも私たちにも優しい園路です。
北群エリア
歴史に憩う橿原市博物館
歴史に憩う橿原市博物館は、橿原市を代表する遺跡から出土した資料を展示する博物館で、縄文の終わりごろから江戸時代までの二千数百年にわたる期間の出土品を知ることができます。
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1階の資料整理室では出土品の復元作業を行っている様子をガラス越しに見学でき、2階の常設展示室ではガラス越しではなく手の届く距離で本物の質感を味わうことができます。
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こちらの記事で、常設展示室の展示内容を詳しくご紹介しています。博物館で学んでから古墳を見に行くと、より理解が深まりました。
新沢千塚126号墳
博物館の東に広がる低い丘陵上には、約350基の古墳が密集していています。
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その中に新沢千塚の代名詞とも言える「新沢千塚126号墳」があります。
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墳形は東西約22m・南北約16m・高さ約15mの長方形墳で、5世紀後半頃に築かれたと考えられています。
埋葬施設(木棺直葬)からは、ペルシャ地方や中国東北部、朝鮮半島といった遠く海外から、シルクロードを通じてもたらされた豊富な副葬品が多く出土しています。
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煌びやかな装身具をはじめ美しいガラス椀・皿などの副葬品は国の重要文化財に指定されており、東京国立博物館で展示されていますが、その一部の復元品は「歴史に憩う橿原市博物館」で展示されています。
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桜の広場
桜と芝生広場、丸太ステップなどのの小さな遊具があります。
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1月に撮った写真なので枝ばかりですが、桜が咲いたらさぞ美しいだろうと想像できました。
ビューポイント
北群エリアには4カ所のビューポイントが設けられています。
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ビューポイント1からは、畝傍山への眺望が楽しめます。
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車椅子対応のウッドデッキとベンチが設置されています。
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OTENKIテラス
公園のガイダンス施設をリノベーションしたカフェ「1000 PARK CAFE」が、2024年9月に「OTENKIテラス」として新オープンしました。
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テラス席はペットもOKです。ランチメニューも豊富で、夜はお酒の提供もあります。
シルクの杜
「シルクの杜」は、隣接するクリーンセンターの熱を有効に利活用するために建てられた施設です。
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水中ダンス・歩行浴ができるプール、お風呂(室内・露店)、サウナ、トレーニングルームなどがあります。屋上の足湯は無料で利用できます。
南郡エリア
新沢千塚ふれあいの里
「新沢千塚ふれあいの里」は新沢千塚古墳群公園の休憩スペースとして平成28年4月にオープンしました。
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地元新沢地区が立ち上げられた農産物直売所が併設されていて、野菜やくだもの、工芸品などが販売されています。
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休憩スペース(無料)、シャワールーム(有料)、コインロッカー(有料)、トイレがあります。
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龍の広場
池の中に龍のモニュメントが置かれている広場です。龍の口から定期的に水が噴き出します(8時~18時)。夏季(5〜10月)には、その周りと龍の背からミストから吹き出し、水遊びを楽しめます。
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その他、コンビネーション遊具、ビオトープ、芝すべりなどがあります。
四季の広場
芝生広場があり、フジバカマなど季節の花が咲きます。
棚田の広場
5月頃にアヤメ・カキツバタが咲きます。
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ビューポイント
南郡エリアには2カ所のビューポイントが設けられています。
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ビューポイント5からは、金剛山、葛城山への眺望が楽しめます。
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新沢千塚古墳群公園へのアクセス
奈良県橿原市川西町
公共交通機関をご利用の場合
近鉄:橿原神宮前駅下車 西出口より 徒歩30分
奈良交通バス:橿原神宮前駅西口のりば
- 「イオンモール橿原」行き…『川西』バス停下車後正面
- 「近鉄御所駅」、「観音寺・古作」行き…『川西』バス停下車後北へすぐ
お車をご利用の場合
京奈和自動車道「橿原北IC」から7.2キロメートル・「御所IC」から2.3キロメートル
大和高田バイパス「新堂ランプ」から2.8キロメートル
駐車場(無料)
- 龍の広場 80台/大型3台
- 桜の広場 30台
- シルクの杜 22台
- 歴史に憩う橿原市博物館 30台
利用時間:午前9時から午後9時30分まで。シルクの杜休館日は午後5時まで。年末年始は利用せきません。
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新沢千塚古墳群周辺を歩く
橿原市観光協会さんの観光パンフレット「橿原まちあるきまっぷ~新沢千塚古墳群を歩く」に掲載されているスポットをまとめてご紹介しています。
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最後までお読み頂きありがとうございます。