マップを見ながら古代の史跡をめぐるのが好きなみくるです。
今回は橿原市観光協会さんの観光パンフレット「橿原まちあるきまっぷ~藤原宮跡周辺を歩く」に掲載されているスポットをご紹介します。
飛鳥時代の都跡を散策してはるか古代の人々の暮らしを感じてみませんか。
藤原宮跡周辺を歩く【橿原市観光】
「橿原まちあるきまっぷ」に従って、近鉄畝傍御陵前駅からスタートするルートでご紹介します。
本薬師寺跡【特別史跡】
奈良市西の京にある薬師寺の前身にあたるお寺です。
天武天皇が後の持統天皇である皇后の病気平癒を祈願して、天武9年(680)年に薬師如来を本尊とする寺の建立に着手されました。しかし、完成しないうちに崩御されたので、持統天皇がその遺志を継いで完成させられました。
当時は、金堂や東西に二つの塔がありました。
平城遷都に伴って伽藍ともども西の京へ移築されたと言われていましたが、別々に造られたという説が有力です。それ以来、このお寺は「本薬師寺跡」と呼ばれるようになりました。
大伴旅人の万葉歌碑が建っています。
➡【橿原の万葉歌碑めぐり】大伴旅人の望郷の歌~本薬師寺跡から香具山を望む
藤原京朱雀大路跡
朱雀大路は藤原宮の南正門である朱雀門から南方へ延びる大路です。
発掘調査で幅4メートル、深さ0.4メートルの南北大溝2条が検出され、溝中から藤原宮跡と同時期の遺物が出土しました。これにより、幅24メートルの大路の存在が確かめられました。
奈良文化財研究所都城発掘調査部 藤原宮跡資料室
「藤原宮跡資料室」には、奈良文化財研究所が藤原宮跡で発掘調査し出土した瓦や土器、木簡など、様々な貴重な資料が展示されています。
藤原京の造営から都での暮らしの様子、平城京へ遷都された後の藤原京の様子などが分かります。
藤原宮大極殿跡
藤原宮跡は、藤原京の中心施設である宮殿などがあった所です。
一辺約1kmの中に、大極殿や朝堂院、天皇の住まいである内裏などがあり、現代の皇居と国会議事堂、霞ヶ関の官庁街を合わせた性格を持っていました。
大極殿は天皇が儀式を行う場で、まさに藤原宮の中心となる建物でした。礎石建ちで瓦葺の屋根に朱塗りの柱のその建物は、大きさ正面45m、奥行21m、高さ25mと、当時は日本最大の建物でした。
持統天皇の万葉歌碑が建っています。
➡【橿原の万葉歌碑めぐり】天香具山を詠んだ持統天皇の歌~大和三山の眺めと共に〈藤原宮跡〉
橿原市藤原京資料室
橿原市藤原京史料室では、藤原京の1000分の1の模型(約6m×7m)や、柱や瓦などの出土品、当時の柱を再現したものなどが展示されています。
当時の藤原京の様子を再現したCGや人々の暮らしについて解説したアニメも上映されています。
藤原京西面大垣南門跡
藤原宮の周囲は大垣で四方を囲まれ、大垣の外側は幅5mの外濠、内側には内壕がめぐらされていました。その規模は、東西大垣間約927m、南北大垣間が約907mで各辺に3つづつ門が築かれていました。
大垣は、2.7m間隔で柱を立てた掘立塀で、高さが5.5m、土壁の厚さ20cmで瓦葺であったことが分かっています
ここには、西面大垣の一部と南門の遺構が復元されています。
藤原宮跡の花園
広い広い藤原宮跡周辺には他にも見どころがいっぱいです。中でも、季節ごとに夢のような景色を見せてくれる花園が特に人気で、県外からも多くの人が来られます。
花園は4つのゾーンに分けられています。
- 春ゾーン「菜の花と桜」
- 蓮ゾーン「ハナハス」
- 夏ゾーン「キバナコスモス」
- 秋ゾーン「コスモス」
藤原宮跡周辺へのアクセス
奈良県橿原市醍醐町
藤原宮跡は大変広いです。「藤原宮大極殿跡」は近鉄畝傍御陵前駅より徒歩34分です。駐車場は複数あります。
こちらの記事では、橿原市の観光スポットを「橿原まちあるきまっぷ」を足掛かりに、まとめてご紹介しています。
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