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秋の明日香を散策~蘇我氏が邸宅を構えた【甘樫丘】赤く染まるコキアと展望台からの眺め

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古代ロマンを感じられる明日香が好きで度々出かけているみくるです。

秋の明日香を散策、前回は石舞台古墳の周辺を歩きました。

今回は、「甘樫丘(あまかしのおか)」の魅力をぎゅっとまとめ、展望台からの絶景や秋のコキアを楽しむポイントをご紹介します。
歴史散策と季節の彩りが同時に楽しめる甘樫丘の魅力を、ぜひ感じてみてください。

甘樫丘のコキア
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秋の甘樫丘の周辺を歩く

古代ロマンと絶景が広がる「甘樫丘」の魅力

甘樫丘(あまかしのおか)」は、奈良県高市郡明日香村の豊浦地区と川原地区にまたがる標高約140mの丘陵地帯です。古代の飛鳥時代にゆかりの深い場所で、日本史上重要な出来事の舞台となった歴史的なスポットとして知られています。

国営飛鳥歴史公園の一部を構成し、今日では自然豊かな公園として観光客に人気があります。

甘樫丘
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蘇我氏が築いた古代の権力拠点

甘樫丘は、飛鳥時代に絶大な権勢を誇った蘇我蝦夷(そがのえみし)・入鹿(いるか)親子が邸宅を構えた場所だと伝えられています。丘の上からは、飛鳥の里全体を見渡すことができたとされ、彼らがこの地から権力を掌握していた様子が想像できます。

丘の麓には、彼らの邸宅「上の宮門(ウエノミカド)」と「谷の宮門(ハサマノミカド)」があったとされており、歴史をたどりながら散策するのも楽しみの一つです。

皇極天皇即位3年冬11月。蘇我大臣蝦夷とその子の入鹿臣は家を甘檮岡(ウマカシノオカ=奈良県高市郡明日香村の丘)に二つ、並び立てました。大臣の家を呼んで「上の宮門(ウエノミカド)」と言いました。入鹿の家を「谷の宮門(ハサマノミカド)」と言いました。

皇極天皇(二十四)上の宮門と谷の宮門・東方の儐従者 (nihonsinwa.com)

乙巳の変(645年)で蘇我氏が滅亡した後も、甘樫丘は朝廷の管理下で開発が進められたとされています。今後の発掘調査によってさらなる歴史的な事実が明らかになることが期待されます。

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最高の眺め!大和三山を一望できる展望台

甘樫丘の最大の魅力は、その展望台から望む圧倒的な眺望です。

大和三山(やまとさんざん)を一望できる絶好のロケーションにあり、万葉集にも詠まれた畝傍山(うねびやま)耳成山(みみなしやま)、そして天香具山(あまのかぐやま)が織りなす美しい風景を心ゆくまで堪能できます。

甘樫丘展望台からの眺め~畝傍山方面

特に、朝日や夕日の時間帯は、空の色が変わりゆく幻想的な景色に包まれ、まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れます。

飛鳥の田園風景や山並みも一望できます。

甘樫丘展望台からの眺め~明日香村方面

甘樫丘の麓には駐車場があり、徒歩でゆっくりと丘を登っていくことができます。頂上までは歩いて15分ほど。歴史ロマンを感じながら、自分だけのペースで散策を楽しんでみてくださいね。

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万葉の歌に詠まれた草花と出会える「万葉の植物園路」

甘樫丘の散策をさらに特別なものにしているのが、頂上へ向かう道の途中にある「万葉の植物園路」です。ここは、単に植物を眺めるだけでなく、飛鳥時代の人々が親しんだ万葉集に登場する草花と出会える、文学と自然が融合した場所です。

万葉の植物園路

園路を歩くと、万葉集の歌が添えられた植物の案内板が立てられています。例えば、秋の七草の一つであるハギ(萩)は、「秋の野に咲きたる萩の…」といった歌とともに紹介されており、昔の人々がその美しさをどのように感じていたかを知ることができます。

また、ヒサカキ(榊)タチバナ(橘)など、現代ではあまり見かけない植物も植えられています。それぞれの植物にまつわる歌を読みながら歩くことで、当時の人々の暮らしや自然への想いをより深く感じられるでしょう。

この「万葉の植物園路」は、歴史のロマンに浸りながら、四季折々の草花を楽しめる、甘樫丘ならではの散策コースです。ぜひ、万葉の世界に思いを馳せながら、ゆっくりと歩いてみてください。

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甘樫丘のコキア

甘樫丘の麓の甘樫丘駐車場近くのお花畑には約1,400株ものコキアが植えられています。

7月下旬ごろから、緑のモフモフがずらりと並んだ可愛らしい姿を見せてくれます。

甘樫丘のコキア緑

2023年11月5日に行った時は既に刈り取られた後でした。
毎年10月下旬ごろに刈り取られるようです。

甘樫丘のコキア刈り取り後

今年は赤く染まったコキアを見られなかったので、去年撮った写真をご紹介します。
(2022年10月2日撮影

赤く染まる甘樫丘のコキア1

赤く染まる甘樫丘のコキア2

赤く染まる甘樫丘のコキア3

紅葉の見頃は、9月中旬~10月中旬です。

こちらの記事では、2025年9月21日に撮影した「色付き始めのコキア」をご紹介しています。鮮やかな緑と深まる赤のグラデーションは、紅葉とはまた違った表情で、見ているだけで心が和みました。

明日香村では近鉄飛鳥駅前でもコキアが見られます。

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甘樫丘のコスモス

甘樫丘駐車場から遊歩道を北へと少し歩くと、コスモス畑が広がっていました。

甘樫丘のコスモス畑1

甘樫丘のコスモス畑2
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志貴皇子の万葉歌碑

甘樫丘には犬養孝先生揮毫の万葉歌碑もあります。

采女の 袖吹きかへす 明日香風
都を遠み いたづらに吹く

万葉集巻1-51 志貴皇子

志貴皇子の万葉歌碑については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。紅葉が美しい写真も載せていますので、ぜひ合わせてご覧下さいね。

甘樫丘へのアクセス

奈良県高市郡明日香村川原

コキアの咲くお花畑は甘樫丘地区川原駐車場のすぐ隣(南西側)にあります。

公共交通機関ご利用の場合

近鉄 橿原神宮前駅下車
奈良交通バス15分 甘樫丘下車 徒歩10分

お車をご利用の場合

コキアの咲くお花畑へは国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区川原駐車場(無料)を利用されると便利ですが、普通29台・身障者用2台と、小さ目なのですぐに満車になります。

甘樫丘駐車場

北側に有料駐車場もあります(普通車500円)。
こちらは空いています。

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国営飛鳥歴史公園

こちらの記事では、国営飛鳥歴史公園の見どころをまとめてご紹介しています。魅力あふれる飛鳥の周遊にお役立て頂けたら幸いです。

おすすめの本

日出処の天子 山岸涼子 白泉社

聖徳太子(厩戸皇子)と蘇我蝦夷との交流を軸に描かれる物語です。
蘇我氏の邸宅や推古天皇の宮などが描かれているので、当時の明日香に想いを馳せることができます。

蘇我氏と物部氏の争いや、聖徳太子が政治の実権を握り、摂政になるまでのいきさつなど、大変興味深く、飛鳥時代をより詳しく知りたいと思うきっかけになった本です。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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