生まれも育ちも奈良県で、三輪さんと日本酒が好きなみくるです。
奈良県桜井市三輪にある「大神神社」を幼少の頃より「三輪さん」と呼び習わして来ました。三輪さんは家族でいつもお詣りに行く、ずっと身近にあった神社です。
今回は、今西酒造さんの新しい酒蔵「三輪伝承蔵」をご紹介します。

「今西酒造 三輪伝承蔵」は、奈良県桜井市三輪に2025年4月6日に開業した酒蔵で、日本酒「みむろ杉」「三諸杉」を醸造する今西酒造株式会社が運営されています。
日本最古の神社であり酒の神様を祀る大神神社の参道脇に位置し、三輪地区の歴史・文化・風土・技を後世に伝えることをコンセプトに掲げられています。
今西酒造の新蔵「三輪伝承蔵」
三輪に現存する唯一の酒蔵「今西酒造」
今西酒造さんは、奈良県桜井市三輪に1660年(万治3年)に創業された日本酒の蔵元で、360年以上の歴史を持つ老舗です。日本最古の神社であり、酒造りの神様を祀る大神神社の近くに位置し、酒造りの聖地として知られる三輪で唯一現存する酒蔵です。

「三輪を飲む」を酒造りコンセプトに、仕込み水には三輪山の伏流水を使用し、酒米も同じ水脈で契約農家と共に栽培されています。
「山田錦」と奈良県唯一の酒造好適米「露葉風」を主力品種とし、透明でなめらかな味わいと力強さを兼ね備えた酒を醸されています。
代表銘柄は「三諸杉」と「みむろ杉」。漢字の「三諸杉」は、創業当時からある地元流通のブランドです。平仮名の「みむろ杉」は特約店流通のブランドです。

こちらの記事では、今西酒造さん店舗の様子や、「三諸杉 蔵出し限定酒 おりがらみ」と「三輪のどぶろく」と「うま酒」を詠んだ万葉歌をなどをご紹介しています。
2025年4月25日開業!今西酒造の新蔵「三輪伝承蔵」
「今西酒造 三輪伝承蔵」は、奈良県桜井市三輪に2025年4月6日に開業した新たな酒蔵で、日本最古の神社であり酒の神様を祀る大神神社の参道脇に位置しています。

今西酒造の360年以上の酒造り伝統と、三輪が日本酒発祥の地であることを伝承するために開業された施設で、蔵元直営の酒蔵見学や試飲、商品購入を通じて、酒造りの文化や地域の歴史を体感できます。

大神神社の二の鳥居の前に、新しく「飾り酒樽」が出来ており、「三諸杉」と「みむろ杉」の酒樽も奉納されていました。

吉野杉香る「三輪伝承蔵」
三輪伝承蔵の建屋は、奈良県の歴史的建造物にも使われる伝統工法「板倉造り」で造られ、建材には吉野杉が使用されています。

厚い杉板を落とし込むように組み上げるこの構法は、高い耐久性・耐震性を誇り、古くから社寺や蔵に用いられてきました。
吹き抜けの天井から日が差し込む清々しい空間には、吉野杉が香ります。

三輪伝承蔵の内部には、奈良を代表する建築技法「校倉造り」の要素が取り入れられています。
この技法は、古来より正倉院などに見られる伝統構法で、木材を井桁状に積み上げることで、空気の流れと調湿性を確保するものです。
酒造りの見学と試飲、土産物
ガラスの向こうには吉野杉を用いた木桶が並び、仕込みの様子を見学できます。

この日は、山田錦60の「三諸杉」が仕込まれていました。

蒸しあがった米を放冷する様子が見学できました。

冷蔵庫の中には「三諸杉」が並びます。

「三諸杉 三輪伝承蔵仕込み」のエチケットには、奈良県三輪と深い縁をもつ「杉 × 蛇 × 兎」をモチーフにした紋が描かれています。
お土産にピッタリな商品の販売もあります。
吉野杉を用いたプレートなど

入浴剤や石鹸など

甘酒と酒粕

三輪そうめんやTシャツなど

エチケットと同じ紋が描かれていてオシャレです。
8人程度が並んで飲める立ち飲みカウンターがあり、ここで醸した日本酒を味わえる「角打ち」スペースになっています。
今年4月、大神神社参道沿いにオープンした今西酒造さんの三輪伝承蔵にも行って来ました。
— さんぽキーチ (@sanpokichi) May 5, 2025
角打ちができます。
お酒と小皿が付いた三輪セットをいただきました。
お酒は3種類から選べます。
ローストビーフも凄く美味しかったです😋
その後、大神神社にも参拝して来ました🙏✨#奈良#桜井市 pic.twitter.com/Q21xrEONem
小皿は日替わりで。この日は車だったので、試飲はまたの機会にとしました。
三輪伝承蔵へのアクセス
奈良県桜井市三輪552
JR桜井線三輪駅から徒歩約5分
大神神社の参道沿い
- 営業時間:10:00〜17:00
- 定休日:不定休
- 電話番号:0744-42-6022
- 駐車場:敷地内に駐車スペースあり(約10台)
こちらの記事では、大神神社摂社の活日神社をご紹介しています。
崇神天皇に召され、三輪の神様にお供えする酒を造った高橋活日命をお祀りする神社です。杜氏の祖先神として酒造関係者から信仰を集めています。
最後までお読み頂きありがとうございます。