山の辺の道や古墳が好きで、奈良県天理市によくでかけているみくるです。
奈良県と言えば古都のイメージが強いですが、今回は、知る人ぞ知る秋の絶景スポット、天理市の魅力をたっぷりご紹介します。
天理の秋は、有名な「里大路(おやさと大路)のイチョウ並木」の黄金色だけじゃないんです!壮麗な天理教の宗教建築と紅葉が織りなす、ここでしか見られない特別な秋景色を満喫してきました。

※この記事でご紹介している写真は、以前に撮影したものです。例年の見頃時期は10月下旬~11月下旬です。
秋の天理を歩く|銀杏並木と天理教教会本部の紅葉
黄金色のトンネル「親里大路のイチョウ並木」
奈良県天理市の秋の主役といえば、やはり「親里大路(おやさと大路)のイチョウ並木」です。天理市役所付近から天理大学へと続く約600メートルの並木道には、約100本の銀杏(イチョウ)が植えられています。

見頃になると、道路全体が鮮やかな黄金色に染まり、まるで金色のトンネルの中を歩いているよう!

イチョウは天理市の「市の木」に指定されています。

お勧めのビューポイント
お勧めのビューポイントは、天理教教会本部の神殿から真南にある陸橋です。

人気の撮影スポットとなっていて、多くの人がカメラを持って集まっておられました。
車が途切れるタイミングを狙って撮影。

陸橋はこのように、親里大路と布留川に架かかっています。

※この写真は、桜の季節に撮影したものです。
天理市内のイチョウの黄葉の時期は、例年10月末から11月中旬です。
※気候によって変動します。
見逃せない!年に一度の特別な空間「ほこてんり」
この美しいイチョウ並木を、心ゆくまで楽しめる特別なイベントが開催されます。それが、天理イチョウ並木歩行者天国「ほこてんり」です!
今年は11月29日(土)と30日(日)に開催が予定されています。私もまだ行ったことがないので、今年の秋はぜひ訪れたいと思っています。
イベントでは、普段は車が走る国道25号線の一部(親里大路)が歩行者天国になり、多くのキッチンカーや露店、パレードなどで賑わいます。
「ほこてんり2025タイムテーブル」が公開されました。
11月29日10時からのオープニング行事には、どなたでもご参加できます。
※集合時間:9時50分
集合場所:天理大橋北詰(ほこてんり会場の西側、天理市役所前交差点)
ほこてんりの魅力は、やはり夜のライトアップ。
18:00から行われるライトアップの時間帯は、闇夜に浮かび上がるイチョウ並木の幻想的な美しさに包まれ、昼間とは全く違う感動が味わえそうです。

最新の情報は、「ほこてんり」公式インスタグラムに随時アップされますので、チェックして下さいね。今年も魅力的なイベントを用意して、皆さまのお越しを歓迎して下さいます。
ライトアップは、雨天でも実施されますが、今年は天候にも恵まれそうで嬉しいです。
【ほこてんり2025】天理イチョウ並木の歩行者天国を現地レポ!
開催4回目となった2025年の「ほこてんり」は、天候にも恵まれて爽やかな秋晴れの下、青空に映えるイチョウ並木が楽しめました。

こちらの記事では、実際に歩いて撮影した写真とともに、当日の様子を詳しくまとめています。
2025年最新!現在のイチョウ並木の様子
2025年11月6日「うっすらと黄金色のグラデーション」
天理市観光協会さんの公式サイトによると、親里大路のイチョウ並木では黄葉が少しずつ進み始めているとのことです。
まだ緑が残る木もありますが、全体にうっすらと黄金色のグラデーションがかかり、晴れた日の光を受けて輝く姿が印象的です。
現地の写真も天理市観光協会さんのサイトで公開されています。
詳しくはこちら ➡ 11月6日「いちょう並木(親里大路)」の様子(天理市観光協会)

今後1〜2週間ほどで見頃を迎える見込みとのこと。
この時期の天理は、イチョウ並木に加えて、天理教会本部やおやさとやかた周辺の紅葉も色づきが進み、まち全体が秋色に染まります。
2025年11月13日「見頃間近」
天理市観光協会さんの公式サイトに、2025年11月13日の親里大路のイチョウ並木での様子が投稿されました。
いちょうの黄葉の見頃も、もう間近となっています。

詳しくはこちら ➡天理市観光協会 – 11/13 現在「いちょう並木(親里大路)」の様子
2025年11月20日「見頃を迎える」
天理市観光協会さんの公式サイトに、2025年11月20日の親里大路のイチョウ並木での様子が投稿されました。
いちょうの黄葉の見頃を迎えました。

詳しくはこちら ➡天理市観光協会 – 11/20 現在「いちょう並木(親里大路)」の様子
2025年11月28日「黄金の絨毯」
天理市観光協会さんの公式サイトに、2025年11月28日の親里大路のイチョウ並木での様子が投稿されました。
いちょうの紅葉の見頃も過ぎ、今は黄金の絨毯が楽しめます。

詳しくはこちら ➡天理観光ガイド・天理市観光協会 – 11/28 現在「いちょう並木(親里大路)」の様子
壮大な朱色との共演!天理教教会本部の紅葉
イチョウ並木を抜けて、天理教教会本部へ向かうと、そこにはまた違った紅葉の世界が待っていました。

境内の紅葉は、イチョウとは対照的な深みのある朱色に色づき、厳かな雰囲気を醸し出しています。


特に見応えがあるのが、天理教のシンボル的な建築物「おやさとやかた」とのコントラストです。

いくつもの千鳥破風を置いた屋根、高欄が付いた外回廊、窓枠などに施された朱色のアクセントカラーといった特徴を持つ建物は、ひと目でそれと分かるほど個性的です。

天理教教会本部は日本国内に約1万6千あると言われる天理教教会の本部です。

天理教教会本部は親神(おやがみ)・天理王命(てんりおうのみこと)によって人間創造の地点とされている聖地「ぢば(地場)」があり、日本国内にある天理教の教会は聖地「ぢば」の方角を向いて建てられています。

どなたでも自由にご参拝いただけるよう、本部神殿は365日24時間開かれています(夜間は南礼拝場からご参拝ください)。拝観料、事前申し込みは不要です。
ぜひ神殿に上がられて、天理教の聖地「ぢば(地場)」を体感されて下さい。
天理教の公式サイトで、参拝の仕方を確認できます。
天理駅からの道のりもアート!
天理市の魅力は、主要スポットだけでなく、天理駅からの道すがらにも散りばめられています。

天理駅前広場「コフフン」を抜けて、親里大路へと続く道のりにも、随所に美しいイチョウやカエデが植えられています。

大きな通りを少し外れて裏道に入ってみると、地元の方々の生活に溶け込んだ、穏やかで趣のある秋の風景に出会えるかもしれません。
「街全体が美術館のよう」とはまさにこのこと。徒歩でのんびりと散策することで、より深く天理の秋を感じることができますよ。
こちらの記事では、天理駅からめぐる天理市観光ガイドをご紹介しています。秋の天理の散策を、イチョウ並木と合わせてお楽しみくださいね。
石上神宮 ― 日本最古の神社のひとつ
さらに足をのばせば、神話の時代から続く古社、石上神宮(いそのかみじんぐう)があります。
天理教教会本部からは徒歩約15分ほどです。

日本最古の神社の一つで、武門の棟梁たる物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿・病気平癒・除災招福・百事成就の守護神として信仰されてきました。
境内はうっそうとした常緑樹に囲まれ、神さびた自然の姿を今に残しています。

こちらの記事では、石上神宮の見どころをまとめてご紹介しています。
まとめ|黄金の道を歩いて、古代と信仰の地へ
天理のイチョウ並木は、ただの紅葉スポットではなく、信仰と歴史が息づく“道”そのもの。
金色の並木を歩けば、やがて天理教教会本部へ、さらにその先には古社・石上神宮へとつながっていきます。
一歩ごとに時代が移り変わるような、不思議な秋の旅。
ぜひ今年の歩行者天国の時期に、天理のイチョウ並木を訪れてみてください。
光と風に包まれたその道が、きっと心に残る秋の風景になるはずです。
アクセス情報|天理駅から黄金の参道へ
天理のイチョウ並木までは、JR・近鉄「天理駅」から歩いて15分ほどです。ゆっくりと歩いて、道すがらの紅葉もお楽しみくださいね。
住所:奈良県天理市川原城町816
駅を出ると、まっすぐに延びる表参道が黄金色に染まり、天理教教会本部へと続く道がそのまま散策ルートになります。
徒歩でゆっくり歩いても、本部前まで約15分ほど。途中にはカフェやお店もあり、秋の風景を楽しみながらの散策にぴったりです。
お車で訪れる場合
歩行者天国開催期間中(2025年11月29日・30日)は、会場周辺の道路で渋滞や通行規制が行われる見込みです。
スムーズに楽しむためには、できるだけ公共交通機関の利用がおすすめです。
お車でお越しの際は、天理教施設や公共施設の駐車場は使用せず、天理駅周辺の有料駐車場をご利用ください。
駅前にはコインパーキングや立体駐車場が複数あり、アクセスしやすい環境が整っています。
公共交通アクセスまとめ
- 電車利用:JR桜井線・近鉄天理線「天理駅」下車
- 主要駅からのアクセス目安:
JR奈良駅から約13分/JR桜井駅から約14分 - 徒歩ルート:天理駅 → 表参道→イチョウ並木 → 天理教教会本部
天理駅からめぐる天理市観光ガイド
イチョウ並木の美しい景色を楽しんだあとは、天理市の街歩きもおすすめです。
天理駅を起点に、宗教都市としての街並みや天理教教会本部の風景、石上神宮や古墳、山の辺の道など、天理市ならではの見どころを巡ることができます。
四季折々の並木道と歴史・信仰が調和する街の魅力を、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
最後までお読み頂きありがとうございます。






