古代ロマンを感じられる明日香が好きで度々出かけているみくるです。暑さが和らいだので、ひさしぶりに明日香へ。通りかかった「甘樫丘(あまかしのおか)」の麓で、秋を告げる可愛らしいコキアに出会いました。

丸くてモフモフした姿が緑から赤へと色づき始めていて、飛鳥時代の歴史舞台である甘樫丘の風景に思いがけない彩りを添えていました。古代史の香り漂う丘と、四季を映す植物のコントラストは、明日香ならではの楽しみ方かもしれません。
※今回ご紹介する写真は、一部を除き、2025年9月21日に撮影したものです。
緑から真っ赤へ!甘樫丘の麓で楽しむコキアの紅葉
甘樫丘に広がる季節の彩り
奈良県高市郡明日香村にある「甘樫丘(あまかしのおか)」は、飛鳥時代に蘇我氏の邸宅があったと伝わる場所。展望台からは大和三山や飛鳥の里を一望でき、古代史ファンにはおなじみのスポットです。
その麓には花の植栽が整えられ、春は菜の花、秋にはコスモスやコキアが訪れる人を迎えてくれます。

甘樫丘のコキアの魅力
甘樫丘の麓には、1400株ものコキアが植えられ、季節とともに色を変えて楽しませてくれます。
- 初夏の明るい緑は、まるでモフモフとした小さな森のよう。
- 秋には燃えるように真っ赤に染まり、古代の丘に鮮やかな彩りを添えます。
- さらに冬には黄金色に変化し、枯れゆく姿さえ趣深い景色となります。
古代史を感じさせる丘と、色鮮やかに移り変わるコキア。歴史と自然が出会うこの風景は、まさに明日香ならではの魅力です。
このように知ってから眺めると、コキアの風景も一層愛おしく感じられますよ。
ちょうど私が訪れたのは、緑のモフモフが赤に染まり始める時期でした。鮮やかな緑と深まる赤のグラデーションは、紅葉とはまた違った表情で、見ているだけで心が和みます。

その可愛らしい丸いフォルムは、ついカメラを向けたくなる存在感です。飛鳥の田園風景にコキアの彩りが加わると、古代史の舞台がより身近に感じられるようでした。

甘樫丘のコキアの見頃
甘樫丘のコキアは、例年9月中旬から10月中旬にかけて紅葉のピークを迎えます。
その年の気候によって見頃の時期は多少前後しますので、最新の情報を確認されることをおすすめします。

2025年9月21日に訪れた時は、まだ色付き始めでした。

真っ赤に染まる頃も楽しみ
緑のモフモフが少しずつ赤みを帯び、やがて鮮やかな紅葉へ――。
その変化を追いながら訪れるのも、甘樫丘ならではの楽しみです。真っ赤に染まったコキアは、古代の丘を背景に一層映え、写真に収めたくなる美しさ。
紅葉の見頃は、例年10月中旬から下旬にかけて。飛鳥の秋散策にぴったりのスポットです。

※赤く染まったコキアの写真は、2022年10月2日に撮影したものです。
甘樫丘とコキアが織りなす“古代ロマン”
甘樫丘は「蘇我氏の邸宅跡」として知られ、飛鳥の政治の中枢を担った場所。そんな歴史舞台の麓に、可憐なコキアが広がる風景は、古代史ロマンと自然美が調和した明日香ならではの光景といえるでしょう。
歴史散策と季節の花を一緒に楽しむ――これが、甘樫丘を訪れる醍醐味です。
もっと甘樫丘や飛鳥のコキアを知りたい方へ
甘樫丘全体の歴史や展望台からの絶景、蘇我氏の邸宅跡などをまとめて紹介しています。
飛鳥駅前でも季節ごとのコキアが楽しめます。甘樫丘散策の前後に立ち寄れるスポットとしておすすめです。
甘樫丘へのアクセス
奈良県高市郡明日香村川原
コキアの咲くお花畑は甘樫丘地区川原駐車場のすぐ隣(南西側)にあります。

公共交通機関ご利用の場合
近鉄 橿原神宮前駅下車
奈良交通バス15分 甘樫丘下車 徒歩10分
お車をご利用の場合
コキアの咲くお花畑へは国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区川原駐車場(無料)を利用されると便利ですが、普通29台・身障者用2台と、小さ目なのですぐに満車になります。

北側に有料駐車場もあります(普通車500円)。
こちらは空いています。
最後までお読み頂きありがとうございます。