桜の開花を心待ちにしていたみくるです。
私が住んでいる奈良県橿原市には、史跡と桜の取り合わせを楽しめる場所がたくさんあります。以前ご紹介した石川池(剣池)もそのひとつです。
➡橿原市の史跡を巡る【石川池(剣池)】で古代からの美しい景観を楽しむ~石川池周辺を歩くその5-1
今回は橿原市中曽司町に鎮座する「磐余神社」をご紹介します。参道に植えられた桜が美しい神社です。
神武天皇をお祀りする磐余神社
磐余神社のご祭神は神日本磐余比古命(神武天皇)です。
磐余神社の由来が表記されていました。
磐余宮、中曾司村にあり。中曾司・松塚・土庫三ヶ村の生土神とす。祭るところ神武天皇なり。社頭境内すべて松林にして風景なり。
磐余神社の案内板
諱を神日本磐余彦天皇とまうし奉るゆえに当社を磐余の宮と号す。
神日本磐余比古命(神倭伊波礼毘古命とも表記されます)は神武天皇の和名です。「神」は美称、「日本(倭)」は古代王権が築かれた大和地方(奈良県)のこと、「磐余(伊波礼)」は現在の橿原市あたりを指しています。
神武天皇の和名から「磐余の宮」と号されたのですね。
平成10年に鳥居や灯篭などが改修されたため境内は真新しい雰囲気です。桜の季節は参道が美しい桜並木になります。
鳥居横の枝垂桜も見事です。
境内から見る鳥居
まだ満開には少し早かったのですが、2020年4月9日に参拝した際にはそれは見事な桜が楽しめました。
神籬
手水舎と拝殿
手水舎の右手に蛙の石造がありました。
拝殿
拝殿から本殿を望む
本殿
本殿は朱塗りの春日造、檜皮葺です。
本殿横の境内社
如来堂(善光寺堂)
如来堂と立派な桜の大木
橿原市の旧真菅村は、元々「宗我村」と呼ばれており、蘇我氏と縁の深い地域です。菅(すが)は須賀、蘇我のことでしょうか。真菅の名前は駅名として(真菅駅)、蘇我の名前は磐余神社の脇を南北に流れる川の名前(曽我川)として現在も残っています。
真菅村名の由来は万葉集の歌「真菅よし 宗我の河原に 鳴く千鳥 間無しわが背子 わが ふらくは」にちなみます。境内に歌碑がありました。
歌碑のついてはこちらの記事でご紹介しています。
➡【橿原の万葉歌碑めぐり】真菅の由来になった歌「真菅よし宗我の河原に」(磐余神社)
磐余神社へのアクセス
奈良県橿原市中曽司町519-1
無料駐車場があります。
最後までお読み頂きありがとうございます。