なぞり書きが楽しくてインク沼にハマりかけているみくるです。
エルバンさんのインクでなぞった『ガラスペンでなぞる文学の小道』のページが素敵だったので、今回もまた。
ページの雰囲気に合わせてインクの色を選ぶ【文学の小道】
いなかのネズミとまちのネズミ イソップ寓話
エルバンさんの「オリーブグリーン」に似合いそうなページを選んでなぞりました。
第2章「童話の宝石」イソップ寓話より『いなかのネズミとまちのネズミ』です。
英字をなぞるのも楽しい〜♪
覚えている話で合っていたかなと、1万年堂出版さんのページを読みました。
ほのぼのしたイラストが可愛らしいページです。
田舎のネズミの「僕は、おいしい物を、たくさん食べることができれば、幸せになれるって思っていた。だけど、そうじゃないかもしれないね……」に、考えさせられました。
幸せになりたくて、いろいろなものを求めていますが、欲しいものを手に入れたら、幸せになれるのかな……。
2500年前のイソップも、同じ疑問を感じていたのでしょうか。
【イソップ物語】田舎のネズミと、町のネズミ〜幸せって、なんだろう…… | 1万年堂ライフ (10000nen.com)
イソップのメッセージは、今も心に響いてきます。
みんながSNSをするようになって、他人の暮らしの様子がよく見えるようになりました。
羨ましくなることもあるけれど、幸せの形って人それぞれと改めて思いました。
用紙はソリストです。
インクの濃淡が綺麗~
初恋 島崎藤村
『黒を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日』の「白兎」が似合いそうなページを選んでなそりました。
第1章「文学を歩く」より島崎藤村『初恋』です。
色彩豊かな名作の世界を歩きながら物語に想いを馳せ、あなたのお気に入りの文学を見つけてください、とあります。
まだあげ初そめし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり わがこゝろなきためいきの その髪の毛にかゝるとき たのしき恋の盃を 君が情に酌くみしかな 林檎畑の樹の下に おのづからなる細道は 誰が踏みそめしかたみぞと 問ひたまふこそこひしけれ
初々しく可愛らしい、それでいて色香のある初恋にこっくりと濃い赤の「白兎」がよく似合います。
島崎藤村は明治から昭和にかけて活躍した詩人、小説家です。
「破戒」や「夜明け前」等の名作を発表し、自由文学主義小説として高く評価されました。
「初恋」は1897年刊行の処女詩集「若菜集」に収録されています。
五七調を基調とした、日本におけるロマン主義文学の代表的な詩集です。
目次のページにも同じりんごのイラストが描かれていて、可愛らしいです。
想像力の膨らむ素敵な本だと思います。
使用したなぞり書きの本
ガラスペンでなぞる文学の小道 つちや書店(2023/1/10)
本の内容についてはこちらのページに詳しく書いています。
使用した万年筆インク
エルバントラディショナルインク オリーブグリーン ミニボトル
黒を愉しむ万年筆インク6色セットつき 万年筆ある毎日
ムック本の内容、セットのインクについてこちらで詳しく書いています。
ガラスペンで愉しむなぞり書き
なぞり書きに使っている万年筆インクとなぞり書きの本のまとめページを作っています。
最後までお読み頂きありがとうございます。