色々な色鉛筆を使っては、色合いや塗り心地の違いを楽しんでいるみくです。
「色名で読み解くファーバーカステル色鉛筆」の①〜③の記事では、色番号をそろえて比較することで
- 学習用・趣味用としての使いやすさを意識した「ゴールドファーバー」
- 大人の塗り絵や表現重視の「ポリクロモス」
という、それぞれの個性を整理してきました。
この記事では、比較の視点から一歩進み、「ゴールドファーバー48色セット」そのものの魅力に注目して紹介していきます。
実際に使って感じたことをもとに、
- オリジナルで作成した2種類のカラーチャート
- カラーチャートが作成できるテンプレート(PDFファイル)
- ゴールドファーバーで塗った作品例
を交えながら、大人の塗り絵や色鉛筆選びの参考になる情報をまとめました。
比較表の作成を通して見えてきたゴールドファーバーの立ち位置や、どんな人に向いている色鉛筆なのかを、実体験を交えてお伝えできればと思います。
ファーバーカステル「ゴールドファーバー」の魅力
ファーバーカステル「ゴールドファーバー」とは
「ゴールドファーバー」は、ファーバーカステルの色鉛筆シリーズの中でも、学習用・趣味用として位置づけられているラインです。

専門的な描写や高度な混色を前提とした「ポリクロモス」に比べると、「色に親しむこと」「描くことを楽しむこと」を重視した構成になっています。

120色まであるポリクロモスに対して、ゴールドファーバーの48色という色数も、少なすぎて物足りないことはなく、かといって多すぎて迷ってしまうこともない、初級〜中級の方にとって扱いやすいバランスだと感じます。

ゴールドファーバー色鉛筆 48色セット
色構成から見える「ゴールドファーバー」の特徴
これまでに作成した「色名で読み解くファーバーカステル色鉛筆」①〜③の記事で、色構成を比較してきて感じるのは、ゴールドファーバーは 「最初から使いやすい色」を揃えているという点です。

黄・赤・青・緑・紫・茶・グレーといった基本色が、大きな段階差ではなく、分かりやすい形で用意されています。
そのため
- 重ね塗りで微調整する
- 色を混ぜて作り込む
というよりも、「この色を使えば、こう見える」という直感的な選び方がしやすい構成だと感じます。
これは、学習用・趣味用としての性格が、色構成にも表れている部分だと思います。
詳しくはそれぞれの記事でご確認ください。
- 黄色・赤系を扱った①の記事:暖色系の色構成から見える両シリーズの違い
- 青色・緑系を扱った②の記事:色構成に表れる「学習用・趣味用」としての位置づけ
- グレー・紫・茶色系を扱った③の記事:寒色系を中心に、色の深みや重ね塗りによる変化に注目して比較
オリジナルで作成したカラーチャートについて
今回、ゴールドファーバー48色セット用に、オリジナルのカラーチャートを2種類作成しました。
ひとつは A4縦型で、ファイルに綴じて使えるタイプ。
複数の色鉛筆を並べて比較する時に便利な形式です。

このようにクリアファイルに入れて使っています。

もうひとつは 横型のコンパクトサイズです。

線で切って缶の蓋の裏に貼って使っています。

市販のカラーチャートではなく、実際に自分で塗った色を確認できる点が、ゴールドファーバーの色を把握するうえで役立っています。
「ゴールドファーバー」48色セット|カラーチャートのテンプレート
作成した「ゴールドファーバー」48色セットのカラーチャートは、印刷してご利用頂けるPDFファイルとしても用意しています。
ファイリングして使える「A4縦サイズ」

蓋に貼って使える「コンパクトサイズ」

実際にカラーチャートを塗ってみると
- 思っていたより明るい
- 紙になじみやすい
- 単色でも十分に成立する
といった、色名や印刷では分からない特徴が見えてきます。
とくに、これから色鉛筆を楽しみたい方や、大人の塗り絵を始めたばかりの方にとっては、色に慣れるための良い練習にもなると思います。
こちらの記事では、今までに作成したカラーチャートとテンプレートを一覧にしています。
簡単な特徴と、詳細記事へのリンクを載せていますので、色鉛筆選びにもご活用下さいね。
実際に塗ってみた|ゴールドファーバーの描き心地
ゴールドファーバーで実際に塗った作品も、今回あわせて掲載します。
カモさんのおしゃれなぬりえ ときめきマルシェ
『カモさんのおしゃれなぬりえ ときめきマルシェ』より、「バスで家路」のページを、試し塗りかねて「ゴールドファーバー」48色セットのぜんぶを使って塗りました。
上段の24色を塗ったところです。

完成した作品は、見開きの右ページと合わせてこちらの記事でご紹介しています。
花のコロリアージュ フラワーデザインぬり絵ブック2
『花のコロリアージュ フラワーデザインぬり絵ブック2』では、「ゴールドファーバー」と「ポリクロモス」の塗り比べをしました。
同じページの左半分を「ゴールドファーバー」で

右半分を「ポリクロモス」で塗っています。
ポリクロモスの方が、濃くくっきりと塗れますが、写真に撮ると殆ど分からないですね。

完成した作品は、「ゴールドファーバー」48色セットにだけ入っている色で塗った作品と合わせて、こちらの記事でご紹介しています。
色味は同じなので、塗り上がりを見ると違いがあまり分からないのですが、「ポリクロモス」の方がサラリとした塗り心地で、綺麗なベタ塗りが楽にできます。
対して「ゴールドファーバー」の方は、少し頑張らないと綺麗なベタ塗りにならず、時間がかかりました。
でも、この違いは「あえて言うと」なので、そんなに違わないと言うのが正直な感想です。
高級色鉛筆は、腕の無さを補ってくれますね。
ゴールドファーバーはどんな人に向いている色鉛筆?
「ゴールドファーバー」48色セットは
- これから色鉛筆を始めたい人
- 学習用・趣味用として気軽に使いたい人
- 色選びで迷いたくない人
に向いている色鉛筆だと感じます。
「難しいことを考えずに塗れる」という点は、趣味として続けていく上で大きな魅力です。
【コラム】48色セットに金・銀が入っている理由を考える
「ゴールドファーバー」48色セットには、金色と銀色が含まれています。
日本の学習用色鉛筆(三菱色鉛筆880など)でも、比較的早い段階から金・銀が入っていることを考えると、「描く楽しさを分かりやすく感じられる色」として位置づけられているのかもしれません。
一方で、大人の塗り絵では、金・銀の出番はそれほど多くないと感じる方も多いと思います。
この点も、ゴールドファーバーが学習用・趣味用として設計されていることを感じさせる要素のひとつです。
比較表の作成を通して感じたこと
①黄色・赤系、②青色・緑系、③紫・茶・グレー系と、「ゴールドファーバー」と「ポリクロモス」の比較を続けてきたことで、両シリーズの考え方の違いがより明確になりました。
ゴールドファーバーは、「分かりやすさ」「選びやすさ」を重視した色構成。
ポリクロモスは、重ね塗りや混色を前提とした、表現の幅を広げるための色構成。
どちらが良い・悪いではなく、目的によって選ぶシリーズが変わることを、改めて感じました。
まとめ|ゴールドファーバー48色セットの魅力
「ゴールドファーバー」48色セットは、学習用・趣味用として、とてもバランスの取れた色鉛筆です。
色構成が分かりやすく、迷わず選べて、安心して塗れます。
一方で、大人の塗り絵としてじっくり表現を深めていきたい場合は、ポリクロモスの方が向いていると感じる場面も多くありました。
掲載しているPDFカラーチャートは、完成見本ではなく、読んだ方が自分で塗って色を確かめるためのものです。
ゴールドファーバーの「学習用・趣味用」としての魅力を、ぜひ実際に手を動かしながら感じてください。
この記事が「自分がどんな塗り絵を楽しみたいのか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
最後までお読み頂きありがとうございます。




