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【山の辺の道「奈良道」寄り道ガイド 名所・旧跡編②】竹林の小径に眠る岡山稲荷大明神と円照寺山門脇古墳へ

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山の辺の道を天理から奈良へと歩を進めているみくるです。

前回の記事では、山村町の集落にひっそりと佇む「御霊神社(ごりょうじんじゃ)」と、聖徳太子ゆかりの幻の寺「大宅寺跡(塔ノ宮廃寺)」をご紹介しました。

かつての伽藍を想像しながら歩く時間は、まさに歴史のミステリーを解き明かすようなひとときでした。

さて、神社を後にし、のどかな田園風景を抜けると、目の前に穏やかな水面をたたえる「大川池(竜王池)」が現れます。

そのほとりに建つ一本の赤い鳥居。 ここから先は、これまでの明るい風景とは一変し、幻想的な「緑のトンネル」へと入っていきます。

円照寺に続く「竹林の小径」に建つ赤い鳥居

今回は、竹林の静寂の中に眠る古墳と、大正時代の祈りが息づく「竹林の小径」を歩きます。

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聖域へと続く竹林の小径|神社と古墳が寄り添う不思議な空間

赤い鳥居に導かれ、竹林の入り口へ

大川池のほとり、ひっそりと佇む赤い鳥居。ここから円照寺へと続く竹林の小径が始まります。

円照寺に続く「竹林の小径」に建つ赤い鳥居

実はこの入り口、少し不思議な歴史が隠れているんです。

円照寺に続く「竹林の小径」

石段を上り切ったすぐ右手に、赤い小さなお社があることに気が付きました。

円照寺に続く「竹林の小径」

調べてみると「岡山稲荷大明神」だと分かりました。

円照寺に続く「竹林の小径」に建つ「岡山稲荷大明神」

奈良市史には詳しい記述がないものの、昭和初期の郷土史にもその名が記されている、地域に大切に守られてきたお稲荷さんです。

円照寺に続く「竹林の小径」に建つ「岡山稲荷大明神」

厳しいお顔の狐さんに神秘的なものを感じました。

円照寺に続く「竹林の小径」に建つ「岡山稲荷大明神」
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神社の背後に潜む、1500年前の記憶

お参りを済ませてふとお社の右手に目を向けると、山林の中に不自然に盛り上がった土の山が見えます。 実はこれ、「円照寺山門脇1号墳」という古墳なんです。

円照寺に続く「竹林の小径」にある「円照寺山門脇1号墳」

看板も出ていないため、予備知識がないと見落としてしまいそうなほど風景に溶け込んでいますが、直径約15メートルほどの立派な円墳とのこと。

お稲荷さんのすぐ横に古墳が寄り添うように存在している様子は、神様と古代の眠りが共存しているようで、山の辺の道らしい神秘的な光景でした。

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祈りの足跡が残る「竹林の小径」

古墳に別れを告げ、さらに竹林の坂道を登っていきます。

円照寺に続く「竹林の小径」

高く伸びた竹が空を覆い、風が吹くたびに「サワサワ…」と葉が擦れ合う音だけが響く静寂の世界。

円照寺に続く「竹林の小径」

その竹林の小径をしばらく進むと。左手に石段が現れます。

円照寺に続く「竹林の小径」

その先にひっそりと佇んでいるのが、弘法大師を祀る「大師堂」です。

円照寺に続く「竹林の小径」にある「大師堂」の石段

小径から一歩足を踏み入れたその場所は、まるで時が止まったかのよう。

円照寺に続く「竹林の小径」にある「大師堂」

お堂を囲むようにして、西国三十三箇所にちなんだ石仏や御詠歌の石碑が並んでいました。

円照寺に続く「竹林の小径」にある「大師堂」の石仏

地図上では円照寺へと抜ける単なる山道に見えるかもしれませんが、ここに広がる風景に出会うと、ここがかつて多くの人々が祈りを捧げに訪れた「聖域」であったことが深く伝わってきます。

円照寺に続く「竹林の小径」にある「大師堂」

木漏れ日に照らされた石仏たちの穏やかな表情に、歩いてきた疲れもふっと癒やされるような、不思議な安心感に包まれました。

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聖域の境界線。竹林を抜けた先に待つもの

心地よい竹の香りに包まれて坂を登りきると、突如として視界が開けました。

円照寺に続く「竹林の小径」から円照寺の門前へ

そこには「西国三十三所霊場」と刻まれた立派な石碑が。そして、その傍らには「大師堂」の石碑と手水舎もあります。

竹林の小径の入り口に建つ「西国三十三所霊場」と手水舎

石碑には「大正三年十二月」の文字。
その横には、この小径が山の辺の道であることを示す道標も建っています。

「西国三十三所霊場」の石碑と山の辺の道の道標

今から100年以上も前、この地に弘法大師の徳を称え、霊場を整えようとした人々の情熱が、今もこの入り口に刻まれていました。

天理方面から逆方向に辿ってきた私にとって、この場所は「竹林の出口」でしたが、ここにある手水舎や石碑の佇まいを見て、改めてここが「霊場への正式な入り口」であることに気付きました。

竹林を抜けて聖域へ|北コースの終着地「円照寺」はもうすぐ

坂を登りきり、竹林のトンネルを抜けると、そこには「山の辺の道」北コースのゴール地点である「円照寺(えんしょうじ)」の凛とした空気が満ちていました。

天理市観光協会さんが提案する北コースのルートを辿ってきた今回の旅も、いよいよ次回で完結です。

山の辺の道「北コース」のガイドマップ
山の辺の道(北)コース | 天理観光ガイド・天理市観光協会

最後に待っていたのは、奈良三門跡のひとつに数えられる格式高い門跡寺院の佇まい。竹林の静寂から一転、清らかな気品に包まれた円照寺の山門前で、今回の散策を締めくくりたいと思います。

石上神宮からスタートし、数々の古墳や歴史スポットを巡ってきたこのルート。
「全体をどう歩けばいいの?」「自分の体力に合ったコースを知りたい」という方は、こちらのまとめ記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

次回の更新では、北コースのフィナーレを飾る「円照寺」の魅力をお届けします。どうぞお楽しみに!

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アクセスガイド:大川池から「竹林の小径」へ

スタート地点は「大川池」

今回の散策のスタート地点となる「大川池」の場所はこちらです。

奈良県奈良市山町936-1

歩き方のポイント

    目印は「赤い鳥居」:大川池のほとりに立つ鮮やかな赤い鳥居が、竹林の小径への入り口です。

    大川池のほとりに建つ赤い鳥居

    道標を確認:鳥居のすぐ前に「山の辺の道」の道標が建っています。天理方面から来た場合は、ここで方向を確認して竹林の中へと進んでくださいね。

    赤い鳥居の前に立つ山の辺の道の道標

    鳥居越しに見る大川池も綺麗でした。

    竹林の小径から見る赤い鳥居と大川池

    鳥居を潜ってすぐ右手に「岡山稲荷大明神」があります。その背後の古墳もお見逃しなく!

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