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【日本書紀の足跡を旅する】宮跡編:神武天皇の理想を抱く橿原宮と、現代の橿原神宮

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生まれも育ちも奈良県で、今は橿原市に住んでいるみくるです。

前回までの「記述編」では、神武天皇が日向から大和へと至り、ついに建国を成し遂げるまでのドラマチックな物語を辿ってきました。

第3回目となる今回は、「宮跡(みやあと)編」です。 古い記録の中に記された場所は、今どのような姿をしているのでしょうか。私が実際に足を運び、肌で感じてきた「今の橿原」の空気感を、写真とともにご紹介します。

物語の世界を飛び出し、現代の風の中に息づく神話の面影を探す旅へ。 まずは、この街を一番高い場所から見渡せる、あの場所からスタートしましょう。

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初代・神武天皇「宮跡編」はじまりの地・橿原神宮を歩く

旅のプロローグはミグランスから

展望フロアから仰ぐ「はじまりの空」

今回の旅の始まりに選んだのは、近鉄大和八木駅のすぐそばにある複合施設「ミグランス(橿原市役所分庁舎)」です。

ここの10階には、誰でも自由に利用できる展望フロアがあり、大和盆地を360度見渡すことができます。

東には大和三山の耳成山、西には畝傍山、北には天香久山……。かつての万葉人たちも眺めたであろう山々が、今も変わらぬ姿で街を囲んでいます。

9時から21時30分まで開放されているので、夜景を楽しむことも可能です。  

なお、屋外の空気を感じられる「展望テラス」の利用時間は、夏季(5月~10月)9時から19時、冬期(11月~4月)9時から17時です。

展望フロアへは橿原市役所分庁舎中央(西側)のエレベーターでアクセスできます。

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窓に描かれた「黄金の導き」

この展望フロアには、ぜひ皆さんに見ていただきたい特別な景色があります。

橿原神宮(かしはらじんぐう)」がある南西方向の窓を覗くと、ガラスに「神武天皇と弓に止まる金の鵄(とび)」の姿が描かれているのです。

弓の先に止まった黄金のトビが、暗雲を払い、勝利をもたらしたあの瞬間。 窓に描かれたトビのシルエットを、実際の橿原神宮の深い森の緑に重ね合わせてみると、1300年以上前の神話と現代の街並みがひとつに繋がったような、不思議な感動に包まれます。

「あの森のあたりで、日本の歴史が始まったんだ」

高い空の上から街を見守るトビの絵越しに風景を眺めると、これから向かう「宮跡」への期待がさらに膨らみます。

ミグランスの愛称の由来にもなった、この黄金の輝き。 現代の街のシンボルから、いよいよ物語の核心である「橿原宮」の跡地へと足を運んでみましょう。

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橿原神宮:建国の理想が刻まれた「はじまりの地」

ミグランスからの眺望を楽しんだ後は、いよいよその眼下に見えていた森、橿原神宮へと向かいます。

ここは、神武天皇が即位された「橿原宮(かしはらのみや)」があったとされる伝承の地。普段から清々しい空気に満ちた場所ですが、2月11日の「紀元祭」の日に訪れると、その空気はより一層、神聖で特別なものに変わります。

どこまでも続く広い参道と「勅使の行列」

まず目に飛び込んでくるのは、空を突くように立つ巨大な鳥居と、どこまでも続くかのような広い参道です。

紀元祭の当日、この玉砂利の道を、天皇陛下からのお遣いである「勅使(ちょくし)」の一行が、厳かな古代装束に身を包んでゆっくりと歩む姿を目にしました。

色鮮やかな装束が深い森の緑に映え、一歩一歩進むごとに静寂が広がっていく……。

その光景は、まさに現代から神話の時代へとタイムスリップしたかのような、言葉にできないほど美しい瞬間でした。

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畝傍山を背に舞う「祈りの姿」

参道を進み、開けた場所に現れるのが、畝傍山を背景に抱いた荘厳な外拝殿です。

紀元祭では、神前にて巫女さんによる「祭祀舞(さいしまい)」が奉納されます。畝傍山の深い緑を背に、清らかな鈴の音とともに舞われる姿は、どこまでもたおやかで、見ているだけで心が洗われるようでした。

ここで神武天皇は「八紘(あめのした)を掩(おお)いて宇(いえ)とせむ」という、世界を一つの家族のように平和にしたいという理想を掲げられました。

何千年も前から受け継がれてきた「平和への祈り」が、今この瞬間も、巫女さんの舞や勅使の儀礼を通して目の前で繰り返されている。その連続性を肌で感じたとき、ここが単なる歴史の跡地ではなく、今も脈々と息づく「日本の心臓部」なのだと強く実感しました。

※紀元祭のより詳しい様子や、私自身が何度も訪れて感じた橿原神宮の深い魅力については、また改めて単独の記事でじっくりとご紹介したいと思っています。伝えたい感動が多すぎて、ここでは書ききれないほどなのです……!

おわりに:風景の中に息づく物語を探して

ミグランスの展望フロアから街を俯瞰し、橿原神宮の森で「紀元祭」の神聖な空気に触れた今回の【宮跡編】、いかがでしたでしょうか。

かつて『日本書紀』の記述の中で、苦難の末に神武天皇が辿り着いた「橿原宮」。 その場所は今、豊かな緑に包まれ、私たちの暮らしを見守る穏やかな聖域となっていました。

古代装束をまとった勅使の列や、たおやかに舞う巫女さんの姿を目の当たりにしたとき、私は確信しました。物語は決して遠い過去のものではなく、今この瞬間も、私たちのすぐそばで脈々と受け継がれているのだということを。

さて、このシリーズもいよいよ次回で最終回を迎えます。

物語を辿る旅、その最後に訪れるのは、神武天皇が今も静かに眠る場所、【天皇陵(みささぎ)編:畝傍山東北陵】です。

一人の人間として生涯を駆け抜け、この国の礎を築いた天皇が、最後に選んだ安らぎの地。その場所で私が感じた、特別な「静寂」についてお話ししたいと思います。

建国のドラマを締めくくる最後の1ページ。 どうぞ最後まで、この旅をご一緒いただければ嬉しいです。

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橿原神宮へのアクセス

「はじまりの地」を訪ねる旅。橿原神宮は鉄道のアクセスが非常に良く、ゆったりとした散策にぴったりの場所にあります。

奈良県橿原市久米町934

電車でお越しの方

  • 近鉄「橿原神宮前駅」から徒歩約10分
    大阪(阿部野橋駅)や京都駅、近鉄奈良駅からも特急や急行一本でアクセスできる便利な駅です。中央改札口を出て、表参道を歩きながら大鳥居を目指すのがおすすめです。
  • 近鉄「橿原神宮西口駅」から徒歩約5分
    西参道から入るルートになります。少し静かな道を通りたい時や、畝傍山(うねびやま)へ向かいたい時にも便利です。

お車でお越しの方

  • 専用駐車場あり(約800台)
    国道169号線沿いに大きな駐車場があります。特に紀元祭などの大きな祭典の日は混み合いますので、公共交通機関の利用も検討してみてくださいね。

立ち寄りスポット:ミグランス

  • 今回ご紹介した「ミグランス10階展望フロア」は、近鉄「大和八木駅」から徒歩約3分です。橿原神宮前駅からは近鉄線で3駅(約6分)ですので、ぜひ参拝の前後に立ち寄って、空からの景色を楽しんでみてください。

奈良県橿原市内膳町1丁目1-60

最後までお読み頂きありがとうございます。

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