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奈良県立図書情報館|光と緑に包まれた知の空間を訪ねて(奈良県奈良市)

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生まれも育ちも奈良県で、『万葉集』や古代ロマンが好きなみくるです。

今回は、奈良県奈良市大安寺エリアに建つ「奈良県立図書情報館」をご紹介します。かつて“ため池”だった土地の地形をそのまま生かし、丘の上にすべるように建てられた、開放感あふれる図書館です。

奈良県立図書情報館のアイキャッチ画像

正面から見ると2階建て、裏から見ると3階建てに見えるのは、地形に合わせたスロープ状の設計によるもの。
入口が1階と2階の両方にある珍しい構造も特徴です。
全面ガラス張りの外観は、季節や時間によって表情を変え、朝の柔らかな光から夕方の茜色まで、訪れるたび違った風景を楽しめます。

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期間限定展示で楽しむ、静かで快適な奈良の図書館体験

建物の特徴と見どころ(建築・デザイン編)

奈良県立図書情報館の建築は、まるで風景の一部のように静かに佇んでいます。
その理由は、この場所がかつてのため池跡「大池」の上に建てられているから。
建物は池の堰堤の地形をそのまま活かし、丘の斜面に沿って緩やかに伸びるように設計されています。

設計を手がけたのは、環境と調和した建築で知られる株式会社日本設計
「図書館=知の倉庫」という従来のイメージを超え、“知を生み出し、つなぎ、発信する場”としての新しい図書館像を形にしました。

奈良県立図書情報館の外観(正面から)

正面から見ると2階建て、裏から見ると3階建てに見えるのは、地形に合わせたスロープ状の設計によるもの。入口が1階と2階の両方にある珍しい構造も特徴です。

奈良県立図書情報館の外観(裏から)

外観の印象を決めているのは、広いガラス面と水平に伸びる庇(ひさし)
外の光をたっぷり取り込みながらも、日射をやわらげる設計で、時間帯によって光と影の表情が移ろいます。
朝は柔らかく、午後は明るく、夕方にはガラスが茜色を映して輝く——その変化自体が一つの“風景”になっています。

奈良県立図書情報館の広いガラス面と水平に伸びる庇

正面(東側)にあるのは、2階エントランスです。

正面にある2階エントランス

せんとくんが出迎えてくれました。

2階エントランスの「せんとくん」

「せんとくん」は、2010年の平城遷都1300年祭をきっかけに誕生した、鹿の角を持つ仏さまの童子(子ども)がモチーフのキャラクターです。
そのユニークな姿は、登場当初は賛否両論を呼びましたが、今や奈良の公式マスコットとしてすっかり定着して、あちらこちらで奈良の魅力を発信してくれています。

1階エントランスは裏(西側)にあり、こちらでは万葉衣装に身を包んだせんとくんが出迎えてくれます。

1階エントランスの「せんとくん」
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館内の魅力

奈良県立図書情報館の3階建ての館内は、落ち着いた雰囲気で、学習や調べものに集中できる環境が整っています。

奈良県立図書情報館のフロアーマップ
館内案内図 | 奈良県立図書情報館

特に個別ブース型の席は人気が高く、この日も満席でした。土・日・祝日・繁忙期には成人利用限定席となり、3階の北カウンターで席札をもらって利用する仕組みになっています。周囲を気にせず静かに作業できそうな空間で、勉強や仕事に集中したい人にぴったりです。

奈良県立図書情報館の個別席の利用案内

私は3階の窓際ソファー席で本を読みながら過ごしました。自然光が差し込み、外の景色を眺めながら目を休められるのが心地よく、座り心地も良くて長時間読書を楽しめました。

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ゆったり過ごせるスペースも充実

館内には、資料閲覧室のほか、情報検索コーナー、展示ギャラリー、セミナールームやカフェスペースも整備されています。

特にガラス越しに緑を眺めながらくつろげるカフェは、「本を読む」だけでなく「思索する」時間を楽しむ場所として人気です。

奈良県立図書情報館のカフェエリア

また、館内には自動販売機が設置されている飲食スペースもあり、軽食やドリンクを取りながらひと息つくこともできます。

静かで落ち着いた空気の中に、長時間ゆっくりと過ごせるやさしい雰囲気が漂っていました。

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期間限定の展示と見どころ

奈良県立図書情報館では、常設の資料コーナーに加え、期間限定の展示も定期的に開催されています。
私が訪れたときは、資料展示「ヒトマロをさがせ!ー柿本人麻呂の実像を求めてー」(2025年8月30日(土)~10月30日(木))が行われていました。

『万葉集』や、柿本人麻呂に興味がある私にとって、とても嬉しい展示でした。
展示では、古代の歌人・柿本人麻呂の生涯や作品、当時の奈良の風景などを知ることができ、資料の一つひとつがまるでタイムトラベルのように感じられます。

次回の展示は、奈良県立図書情報館 開館20周年 里中満智子展」(2025年11月1日(土)~16日(日))です。

里中満智子さんの『天上の虹』がきっかけで、『万葉集』が好きになった私にとって、これはとても嬉しい展示です。「里中満智子のトーク+サイン会」にも参加したかったのですが、申込多数で参加できず残念に思っています。

他にも、奈良県立図書情報館ではテーマに沿った資料展示や特別展が随時行われています。
最新の展示情報は、奈良県立図書館公式サイト展示ページで確認できます。

まとめ:奈良県立図書情報館の魅力とおすすめポイント

奈良県立図書情報館の魅力

奈良県立図書情報館は、奈良市大安寺エリアにある、光と緑に包まれた知の拠点です。
地形を活かしたスロープ状の建物は、正面からは2階建て、裏側からは3階建てに見える独特の構造で、外観の美しさも魅力のひとつ。
館内は、個別ブース席や窓際ソファー席、飲食可能なスペースなど、多様な利用スタイルに対応しており、長時間ゆったりと過ごせる環境が整っています。

さらに、常設資料に加えて期間限定の展示も行われ、私が訪れた時は「ヒトマロをさがせ!ー柿本人麻呂の実像を求めてー」を楽しむことができました。万葉集や古代奈良の文化に興味がある人にもおすすめです。
最新の展示情報は公式サイトで確認できるので、訪問前にチェックするとより充実した時間を過ごせます。

訪れる前に押さえておきたいポイント

  • 建物はかつてのため池跡の地形を生かした設計で、自然光と緑を感じながら読書や学習ができる
  • 個別ブースやソファー席など、静かに集中できる環境が豊富
  • 飲食可能スペースや自動販売機も完備で、長時間滞在にも最適
  • 期間限定の展示・特別展も魅力的で、古代文化や奈良の歴史に触れる機会がある
  • アクセスはJR奈良駅や近鉄新大宮駅からバスで便利、駐車場もあり

奈良県立図書情報館は、奈良の歴史や文化に触れつつ、静かで快適に過ごせる場所を探している方にぴったりのスポットです
外観の美しさと館内の快適さ、そして展示や資料の充実度をあわせて体感できる、奈良ならではの特別な図書館です。

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奈良県立図書情報館の基本情報とアクセス

基本情報

  • 所在地:奈良県奈良市大安寺西1丁目1000番地
  • 電話番号:0742-34-2111
  • 開館時間:9:00~20:00
  • 休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)、毎月末日、年末年始(12月28日~1月4日)ほか臨時休館あり
  • 入館料:無料(イベント・会議室など一部有料施設あり)
  • 公式サイト奈良県立図書情報館公式サイト

アクセス

奈良県奈良市大安寺西1丁目1000

公共交通機関:

  • JR奈良駅、近鉄新大宮駅などから奈良交通バス「県立図書情報館行き」で終点下車、徒歩すぐ
  • 近鉄新大宮駅から徒歩約21分
  • JR奈良駅 東口から徒歩約23分

車: 西名阪道郡山ICから約20分。

駐車場あり(普通車311台)

奈良県立図書情報館の駐車場

駐車場料金:100円/1時間(最初の1時間は無料)

奈良県立図書情報館の駐車場の利用案内

最後までお読み頂きありがとうございます。


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