天理市観光協会さんのサイトを見ながら、おススメの観光スポット巡りをしているみくるです。
前回は「はにわの里コース」から、「JR櫟本駅」をご紹介しました。
今回は、「かぼちゃ薬師」と呼ばれる興願寺の薬師堂をご紹介します。天理市楢町の集落の中に建ちます。

地元の人に慕われる「かぼちゃ薬師」
概要
かぼちゃ薬師を納める薬師堂は、興願寺の脇侍堂です。興願寺は興福寺の寺務所領として権勢をふるっていましたが、享保2年(1717年)正月の大火で全焼しました。

腹痛の人が薬師様にお参りすることで腹痛が治り、お礼にカボチャをお供えしたことから、かぼちゃ薬師と呼ばれています。

御本尊様は厨子の中に納められた瑠璃光薬師如来で、右脇仏に役行者坐像、左脇仏に弘法大師坐像を従えます。
瑠璃光薬師如来は「かぼちゃ薬師」と慕われ、目や耳の病にご利益があると言われています。
右手前にはお地蔵様のお姿がありました。

薬師堂の縁起

薬師堂の縁起とかぼちゃ薬師の由来が書かれていました。
薬師堂の縁起
この薬師堂は興願寺の脇侍堂です。
興願寺は興福寺の寺務所領として権勢をふるっていましたが、享保2年正月の大火で全焼しました。火災で文書が焼失したため薬師堂の創建時代は詳らかではありませんが、言い伝え等から鎌倉時代中期の創建と考えられています。
爾来幾度か修復を重ねて来ましたが、平成11年檀家信徒の篤志により全面改築し、今日の堂宇が復興しました。
ご本尊 厨子入り瑠璃光薬師如来
かぼちゃ薬師
右脇仏 役行者
左脇仏 弘法大師
をお祀りしています。
興願寺はかつて、興福寺の寺務所領だったのですね。
全焼したという享保2年(1717年)は、八代将軍吉宗の時代です。今の薬師堂は平成11年に全面改築されたものですが、右手前には往時を偲ばせる石標が建っていました。

何と書かれているのか分かりませんでした。
かぼちゃ薬師の由来
かぼちゃ薬師の由来
ご本尊薬師瑠璃光如来は、現世利益の仏様として厚く信仰されています。
昔、「癪」の病に苦しんでいた人が「百日参り」の願をかけて平癒を祈ったところ、快癒したのでお礼参りにかぼちゃをお供えしました。
この話を聞いて目を患っていた人が、同じように願をかけてお参りしご利益を頂いたので、同じようにかぼちゃをお供えしました。
このような言い伝えから、いつの頃からか健康、長寿の霊験あらたかな「かぼちゃ薬師」と親しんで参詣されるようになりました。
霊験あらたかな「かぼちゃ薬師」に供養礼拝の徳を積まれるようご案内致します。
かぼちゃ薬師
今でも初夏になると、初成りのかぼちゃを供える人があるそうです。地元の人に大切にされているのですね。

かぼちゃ薬師へのアクセス
奈良県天理市楢町310
駐車場はありません。
JR櫟本駅より徒歩約10分です。
交差点に案内標が出ています。

こちらの記事では「はにわの里コース」から、櫟本町に鎮座する「鬼子母神社」をご紹介しています。
最後までお読み頂きありがとうございます。