鬼子母神をお祀りする【楢神社】で子授け祈願!奈良県天理市楢町

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています。

天理市観光協会さんのサイトを見ながら、おススメの観光スポット巡りをしているみくるです。

前回は「はにわの里コース」から、「かぼちゃ薬師」をご紹介しました。

今回は、天理市楢町ならまちに鎮座する「楢神社ならじんじゃ」をご紹介します。『日本書紀』崇神天皇十年の条に出てくる古い神社です。かぼちゃ薬師より、徒歩5分ほどです。

はにわの里コース | 天理観光ガイド・天理市観光協会
スポンサーリンク

子授け祈願の「楢神社」

楢神社の概要

楢神社は天理市楢町に鎮座します。『日本書紀』崇神天皇十年の条に出てくる古い神社です。社伝によれば神護景雲元年(767年)に神託により創建されたと伝えられます。

明治維新から昭和31年までは「五十狭芹彦いさせりひこ神社」と呼ばれていました。

スポンサーリンク

御祭神

楢神社の主祭神は五十狭芹彦命いさせりひこのみことで、鬼子母神きしもじんを合祀しています。

五十狭芹彦命は、第7代孝霊天皇の皇子で、吉備国を平定した後、名を吉備津彦命きびつひこのみことと改めた人物として知られます。桃太郎のモチーフとなった軍神です。281歳まで生きたことから、延命長寿の神とされています。

吉備津彦命 – Wikipedia

天理市観光協会さんのサイトには「鬼子母神を本地ほんちとする」とあるのですが、他ではそういった情報は見つかりませんでした。

本地ほんちとは?
仏・菩薩ぼさつの本来の姿。衆生を救うためにとる神などの仮の姿を垂迹すいじゃくと呼ぶのに対していいます。本地垂迹説。

本地垂迹説ほんちすいじゃくせつとは?
日本の神々は仏や菩薩の仮の姿(垂迹)であり、彼らの本来の姿(本地)は仏教の仏や菩薩であるとする思想です。

多産・子宝の神「鬼子母神」

鬼子母神は、またの名を「詞梨帝母かりていも」といい、千人(万人ともいう)もの子を生みながら、他人の子どもを奪っては食べてしまうという乱暴なことを繰り返す鬼神きじんでした。

天理市観光協会さんのサイトの「今も残る天理の 昔ばなし」の項に、鬼子母神のお話が掲載されています。

ザクロの好きな楢の明神さん

あるときお釈迦しゃかさまが、彼女が一番かわいがっている末子すえっこかくして、子を失う母の悲しみをさとしました。これにより仏教に帰依きえした鬼子母神は、自分の行ったことの罪ほろぼしにと、子どもに恵まれず悲しみにくれている人たちに子どもを授けて、生きる喜びを与えるようになったといわれています。

楢神社の境内けいだいには、大きな「ザクロ」の木があります。それは、ザクロの実には種子しゅしが多いので多産のシンボルであるとか、味が人間の肉と似ており、鬼子母神の好物だったからだとかいわれています。このようなことから、以前からザクロを紙に包み、水引をかけてお供えするしきたりがあるそうです。

この神社に願いをかけ、子どもを授かった人たちは、とくをいただいた喜びの表現ひょうげんのひとつとして、子どもの名前に「楢」または「奈良」の一字をもらって名付けたといわれ、子どもの守護神しゅごしんとして多くの人々にあがめられています。

ザクロの好きな楢の明神さん | 天理観光ガイド・天理市観光協会

この説話により鬼子母神は多産・子宝の神として信仰され、楢神社も子供の守護神として、また子授けの神として崇敬されています。

どの木がザクロなのかは分かりませんでしたが、しめ縄を施された立派な木や、根元に祠がある木などがありました。

こちらの記事では、天理市櫟本町に鎮座する「鬼子母神社」をご紹介しています。情報が無く詳細は不明ですが、楢神社と何か関係があるのではと考えています。

スポンサーリンク

境内の様子

楢神社に参拝して、一番に目に入るのは銅製の神明鳥居です。

楢町の集落の南端に位置し、入口は道に面して西向きの鳥居が建っています。

鳥居をくぐって左側(北側)に手水鉢が配置されています。

鳥居をくぐって左(北側)へ曲がると正面に社殿が南向きに並んでいます。

拝殿前の狛犬は柵の中に入っていました。貴重なものなのでしょうか?

本殿は文久2年(1862年)、春日大社の式年遷宮により払い下げられたものです。

檜皮葺き、方一間の春日造りで、氏子達が春日大社から神社まで、担いで運んだと伝えられています。

拝殿の左手奥に並んでいる写真は、上宮渡御神事の模様です。

元々は東方1kmほどの東大寺山に鎮座しましたが、氏子地域から離れていて不便だったので江戸時代に現在地に遷したと伝えられています。

今も旧社地には、天照大神を祀る神明神社が鎮座しています。現在の楢神社を「下の宮」と言い、神明神社を「上の宮」と言い習わします。

楢神社の例祭は10月10日に催され、翌11日には上の宮(神明神社)への渡御が行われています。10日の例祭には、ご神前にザクロの実をお供えします。

境内社の八幡神社

境内社の恵比寿神社。社殿前にエビス像が置かれています。

境内の西側を上街道が通り、道路との境には立派な石垣があります。

スポンサーリンク

実増井(三枡井・みますい)の井筒

鳥居からまっすぐ正面に進んだところに、「実増井(三枡井・みますい)」と呼ばれる井戸があります。

井筒は弘化五年(1848年)に八代目市川團十郎が奉納したもので、井戸水は子供を授かる霊水といわれています。

スポンサーリンク

楢神社へのアクセス

奈良県天理市楢町443

駐車場はありません。
JR櫟本駅より、徒歩約7分です。

国道169号線の白川橋の信号近くに案内板が出ています。

かぼちゃ薬師の近くにも案内標が出ていました。

こちらの記事では、JR櫟本駅をご紹介しています。

駅前には「櫟旅マップ 伝・山の辺の道&上ツ道」と書かれた案内板が設置されていて、楢神社も表示されています。

最後までお読み頂きありがとうございます。

スポンサーリンク
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました