大人の塗り絵がもっと上手になりたいみくるです。
憧れの「ポリクロモス色鉛筆」を手にして、大人の塗り絵をもっと上手になりたいと始めた『塗り絵でまなぶ配色のきほん』は、色を塗りながら色彩をまなぶことができる書き込み式のドリルです。
「色の知識があればもっと素敵に塗れるのに」の思いに応えてくれる本です。
今回は、グラデーション(レッスン7)・セパレーション(レッスン8)・メインカラーとアクセントカラー(レッスン9)を学ぶレッスンをご紹介します。
塗り絵でまなぶ配色のきほん
1章 配色の基本レッスン
1章では、色彩の基本を9つのドリルで学びます。
- レッスン1 すべての色は連続して変化している
- レッスン2 トーンを変えて影を塗ってみよう
- レッスン3 グレイッシュな色を楽しもう
- レッスン4 混色すれば色は無限大
- レッスン5 まとまり感のある配色のコツ
- レッスン6 動きのある配色のコツ
こちらの記事で、レッスン1~6の内容をご紹介しています。
今回はレッスン7・8・9の内容をまとめてご紹介します。
- レッスン7 類似色のグラデーションは美しい
- レッスン8 お互いを引き立たせるセパレーション
- レッスン9 色の面積に意識を向けてみよう
レッスン7 類似色のグラデーションは美しい
色相のグラデーション
2色以上の色を中間でなじませて、自然に移行するように塗るのがグラデーションですが、色相環で近くにある色を使うと自然に色みが移ってきれいに仕上がります。
同じ紫でも、赤に近い紫と青に近い紫があります。近い2色を中央で上手になじませてみて下さい。
広い面積で単調になってしまうと思ったときは、こういったグラデーションで塗ると意外性のある画面になります。
トーンを変えたグラデーション
明るい色から暗い色へ、同じ色味で濃淡のグラデーションを作ってもまた、美しく仕上がります。空の濃淡を表現するときや、背景に遠近感を持たせたいとき便利です。
花や葉、小物などに立体感を出したいときにも活用できます。光が当たって明るい部分と、陰になって暗い部分をグラデーションで表現してみましょう。
「どの色みでもそれぞれの美しさがありますので、色を変えて試してみてください。」とあるので、お手本とは色を変えて塗ってみました。
グラデーションが上手にできると一気に上級者に近付けそうなので、ここで学んだことを活かして、色々な塗り絵で練習しています。
例えば、『日本の二十四節気をぬる』の「夏至」では、グラデーションで青空を表現してみました。
➡塗り絵ブログ【日本の二十四節気をぬる】三菱色鉛筆888で作る青空に映える「夏至」
レッスン8 お互いを引き立たせるセパレーション
隣り合う色がぶつかり合うとき
赤と黒、緑と赤などのように、強い色同士が隣り合うことで、お互いの良さを打ち消し合ってしまうことがあります。そんなときには、紙の色を生かして色と色の間に境界線を作るようにしましょう。
デザイン用語では、これを「セパレーション」と呼びます。パッケージデザインでは、ゴールドやシルバーを使ったセパレーションで、ひとつひとつの色を際立たせている例が多くあります。境界線の幅に決まりはありませんが、あまり太くしないほうが効果的です。
白でセパレーション
あまり太くしないように綺麗に塗り残すのは難しかったのですが、比べててみると違いがよく分かります。
『もちもちぱんだ塗り絵レッスン帖』では、白でセパレーションをしてみました。それぞれの色が際立ったと思います。
➡塗り絵ブログ【もちもちぱんだ塗り絵レッスン帖】ポリカラーで色合わせして可愛い「もちぱん」に
隣り合う色がはっきりしないとき
淡い色同士の組み合わせでは、全体がぼんやりとしてしまうことがあります。そんなときには、グレイや黒でセパレーションします。ものに影を付けるという考え方ではなく、ものの輪郭を作るように全体を暗い色でセパレーションします。
また、応用例として明るいものをより際立たせたいときにもこの方法が効果的です。夜空の星の色と同じ青系の色でセパレーションすると、星の色が明るく引き立ってみえます。
黒と青でセパレーション
星を際立たせる表現が気に入りました。この方法も実際の塗り絵で試してみたいです。
レッスン9 色の面積に意識を向けてみよう
メインカラー・アクセントカラー
画面全体の色を、面積の比率で考える方法があります。最も大きな面積を占める色を「メインカラー」と呼び、画面全体の約50~70%をこの色にします。
それに対し、画面を引き締める役割を担うのが「アクセントカラー」です。メインカラーから見た反対色を、画面全体の約5~20%の範囲で小さく使います。お料理で言えばスパイスの役割です。
メインカラーとアクセントカラーをつなぐのが「アソートカラー」で、メインカラーと類似する色を使います。
それぞれの色に、メイン・アソート・アクセントの役割を持たせた場合
色を間違えて塗ってしまい、オレンジが目立ってしまったので、テキストページを載せておきます。
アクセントカラーがあると、メインカラーの良さが引き立ちます。
それぞれの色に役割を持たせない場合
役割を持たせずに塗ると、賑やかさが出ますが、まとまり感は薄くなります。
私は賑やかに塗るのが好きなので、知らず知らずのうちに役割を持たせな配色をよくしているようです。
例えば、『ディズニーKIDEAぬり絵BOOK』の「リロ&スティッチ」のページは、こんな風に賑やかに塗りました。
➡塗り絵ブログ【ディズニーKIDEAぬり絵BOOK】三菱色鉛筆ユニカラーで塗るKIDEA
色をいっぱい使う時は、それぞれの色の分量が同じぐらいになるように意識しています。役割を持たせていないということですねー。
今度からは、役割を持たせるか、持たせないかを意識して配色するようにしようと思いました。
2章 4つのイメージをつくってみよう
レッスン9で、1章「配色の基本レッスン」は終了です。次の章からは、1枚の絵を仕上げながら、思い通りのイメージをつくり出すコツを学びます。
2章は「4つのイメージをつくってみよう」です。
- 元気で楽しい配色
- かわいくファンシーな配色
- エレガントな配色
- ナチュラルな配色
4つの配色をそれぞれ5枚のイラストを塗りながら学べるようになっています。
2章以降も、当サイトで順にご紹介していく予定です。
使用したレッスンブック
塗り絵でまなぶ配色のきほん 桜井輝子 ホビージャパン(2020/1/20)
本の内容はこちら記事でご紹介しています。
使用した色鉛筆
この本では、ファーバーカステル社のポリクロモス36色セットを基本とされていますが、「どの色鉛筆でも大丈夫です」とあり、代表的な色鉛筆が紹介されています。
塗り絵でまなぶ配色のきほん
- ポリクロモス色鉛筆
混色がしやすく、表現の幅が広がる色鉛筆です。- トンボ色鉛筆
芯が硬めですが、軽いタッチでも色のノリが良い色鉛筆です。
ベーシックな色が入っていますが、特に青と緑が充実しています。- 三菱色鉛筆880
芯はちょうどいい柔らかさ。
重ねやすい色鉛筆です。
塗り跡なめらかで、赤系、茶系が充実しています。- ファーバーカステル赤缶
芯は少し硬めですが、発色が綺麗で重ね塗りもしやすいです。
ピンク~紫の色が充実しています。
私は「ポリクロモス色鉛筆」の60色セットを使っています。この本でのレッスンを通して、使いこなせるようになりたいと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。